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【第二章】第七話

「正解に近いけど、どうかな。自分でやってみるといいじゃん。」


 ゴクリと唾を嚥下して、花子は虫歯をナタで触れた。


「痛ッ。気持ちいい~。」


 顔筋肉がとろけた花子はハナゴンに変わった。花子は虫歯への攻撃を継続する。


「でもこれを、痛くない、痛くない、痛くない~。・・・。痛い!こんなの、とても継続なんてできないぞ!」


 どうやら痛いを気持ちよく感じるのは、『花子限定』であるらしい。


「ならばオペはできないじゃん。」


「これだけ痛いんだから、できるはずだぞ。えいっ!」


 ハナゴンは大ドリルを振って、近くの古い建物の壁を打った。


「ほら、壁が壊れたぞ。」


「それはただの物理攻撃じゃん。オペだとそんな破壊力にとどまらないじゃん。」


「ならば手本を見せるじゃん。」


木憂華は注射器を取り出して、自分の歯茎にプスリ。


「うっ。痛そうだぜ。」


見ていたハナゴンは、顔にバツ印を付けた。


悠然とデカ注射器を抱えた木憂華。


「このままでは、強力な麻酔を打てるだけ。これでは同じじゃん。でもこうすれば。」


そう言いながら、巨大注射器を歯茎に刺した木憂華。


「1プスリ、2プスリ、3プスリ。」


「うわぁ、すごく痛そうだぜ。」


ハナゴンは顔を覆ったが、木憂華はさほど痛そうな表情ではない。その瞬間、巨大注射器の中の液体が沸騰していた。


そこに白い固形の物体が三体やってきた。歯石獣である。


「これはお誂え向きじゃん。この強酸性注射の餌食にしてやるじゃん。」


「待てよ、メス蚊アマ。今週の俺の点数が足りないんだ。こいつらは俺がやるぜ。」


ハナゴンは大ドリルを振り回すが、歯石獣は小型ですばしっこくて、攻撃が当たらない。


「やっぱりそういう攻め手だけではダメじゃん。相手が速いなら、一撃で仕留めるじゃん。」 

   

木憂華は巨大注射器のピストンを押して、中の液体を歯石獣に当てた。


『ジュウ、ジュウ、ジュウ。』


歯石獣は一瞬にして、溶け出して跡形もなかった。


「す、すげえ!」



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