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便利すぎる農業スキルでスローライフを満喫します。  作者: AZ
第1章 『忘れられた村』編
11/16

9話 働かざる者…

よければ、ブックマークと評価をお願いします。

今後とも、応援よろしくお願いします。

精進して執筆します。

 家に入り、食事の用意を始める。俺はアイテムボックスからサラダを取り出す。ライムがご飯にカレールーをかけていく。


「…あのさ。あの…ライムって人間じゃないよね」

「ああ。ライムはスカイブルースライムだよ」

「モンスター…だよね?」

「仲間さ。それ以上でもそれ以下でもない」

「仲間…か。面白いね」


 カレーライスを運んでくるライムを見つめヴェルはそう言った。まあ、話は食事のあとが良いだろう。


「まずは、腹を満たすのが先だ。おかわりはあるからじゃんじゃん食べてくれ」

「辛い。でも美味い」

「本当。辛いけどいくらでも食べれる」

「うまうまうまうま…」

「これは、美味いです」

「…辛い~」

「ううぅ…」


 ヴェルを含む4人はバクバクと食べているが2人は辛いのが苦手のようだった。

 そう言うことなら…。


「これでどうかな?」

「これ、なーにー?」

「目玉みたい…」

「それを潰してかき混ぜて食べてごらん」

「…辛いのが薄くなった。美味しい」

「…食べられる。美味い」

「だろう。卵を入れるとまろやかになるんだよ」

「「おかわり」」

「アタシもおかわりが欲しい。今度はその卵入りで」

「了解」


 子供たちは全員2杯おかわりし、ヴェルは3杯おかわりした。その後はナビ子さんに頼んでお風呂に入ってもらう。その間に俺とライムで3階に上がり、12畳の和室に布団を引いた。生活用具の種で布団を多めに作っておいたので助かった。風呂上がりに水分補給としてコーヒー牛乳を飲ませてからゆっくり睡眠をとってもらうことにした。今後についての話は朝食後でも良いからな。


「どうだい?」

「もう、ぐっすり眠ってます。相当、疲労が溜まっていたようですね」

「無理もないか。それで、みんなの種類は分かったのかい?」

「ヴェルは猫の獣人です。後は、狐の獣人が2人に虎の獣人が1人、兎の獣人が1人に熊の獣人の計6人になりますね」

「そうか。ライム、風呂に入る前に一緒に一仕事頼む」

「やるっキュ」


 ライムの協力で明かりを灯してもらい、家の前の耕した場所に服飾の種から子供服を植えていく。次いでに靴の種も植えてから風呂に入って就寝することにした。



◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇



「おはようございます、ススム様」

「おはよう、ナビ子さん。ヴェルたちはまだ寝ているみたいだね?」

「そうですね。あの、ライムは?」

「昨日植えた服を収穫に行ってもらってるよ」

「じゃあ、ワタシはみんなを起こしてきますね」

「お願いするよ」


 俺は朝食の用意が忙しので、ヴェルたちのことはナビ子さんに任せる。

 ウインナーソーセージを焼き、卵焼きに生野菜にマヨネーズを添えて、ご飯に味噌汁とオレンジジュースを用意していく。次いでに焼きのりも付けよう。


「ススム~。取ってきたっキュ」

「ご苦労さん。手を洗ってきたら食事にするぞ」

「は~いキュッ」


 ライムから収穫してきた実を受け取り、中身を取り出していく。

 人間用の服なのであとで尻尾穴を開けないといけないが、1人3着あるのでとりあえずはローテーションで着回せるな。靴はサイズ別に3足ずつ作っておいた。


「おはようございます」

「おはよう~」

「おはよう」

「おはようです」

「おはようなの~」

「…おはよう」

「おう。おはよう、みんな。食事の用意ができているから顔を洗ってきたら食事にするぞ」


 俺の言葉に子供たちは大喜びで洗面所に向かう。

 食卓に全員がそろっやところで…。


「「いただきます」」

「「…いただきます」」


 俺たちの挨拶を見て子供たちも同じように挨拶する。

 そして食事が始まった。


「美味しい~」

「美味いよ~」

「このマヨネーズをかけた野菜が美味い~」

「オレンジジュース、甘くて美味しい~」

「…ハグハグハグ」

「どれもこれも美味しいです」

「本当、本当。美味しいキュッ」

「美味しですね~。つい食べ過ぎちゃうです」

「うん。朝はやっぱりちょいボリューミーなのが良いな」


 朝食を終えて、畑仕事の前に話さなくてはいけないことがあるのでみんなにその場に留まってもらった。


「じゃあ、これからのことだけど…昨日も行ったけど君たちを助けたわけじゃない」

「ですが、我々は奴隷には…」

「奴隷にするつもりもない。でも、タダで過ごさせるつもりもない。働かない者にはここで暮らす資格はない。だから、君たちに出来ることをやってもらおうと思う」

「出来ること…ですか?」

「種植え、水やり、作物の収穫。とりあえずはこの3つからだね。一緒に暮らすんだからやることはやらないとな」

「頑張ります」

「やる」

「やります」

「やる~」

「頑張るのです」

「…やる」


 俺の言葉に全員がやる気になる。生きていく以上は目的がいる。今は生きるための最低限の目的で良い。

 成長していけば自分でやりたいことで出来てくる。その時また力を貸せばいいからな。


「よし。じゃあ、ここでは家族として暮らしていく。だから衣・食・住に関して欲しいものがあればちゃんと言うように。まずは、服と靴を用意したから気に入ったものを選んできてくれ。あ、尻尾穴が無いから開けるようにね」


 ハサミを渡し使い方を教える。全員が服を選んで着替えが終わるのを待つ。


「着替え終わりました」

「おおっ。みんな、見違えたぞ。よし。じゃあ、みんなの名前を教えてくれるか?」

「…あの、この子たちにはまだ名前が…」

「ないのか。でも名前が無いと不便だよなー…」

「だったら、お兄ちゃんが付けてよ」

「俺で良いのか?」

「うん」

「付けて付けて~」

「アタシからも、よろしくお願いします」

「ススム、付けてあげるっキュ」

「ススム様。ここはこの家の主人として」

「…分かった分かった。じゃあ、その2人から」


 俺がそう言ったのは狐獣人の2人だ。どちらも男の子なのでカッコイイ系の名前が良いか…。しかし、俺にネーミングセンスはないよなぁ。まあ、色んな国を行くのにそれなりに言葉を覚えたのでそこから取るか…。


「じゃあ、『フォッグ』と『ウル』でどうかな?」

「耳がピンと立った方が『フォッグ』で、耳が丸みがかった方が『ウル』ですね」

「だね」

「この虎っ子は、『ティーガ』だ」

「カッコイイっキュ」

「兎の子は…『ラビィ』で、熊っ子は『キティ』だ」

「ウル」

「フォッグ」

「ティーガ」

「ら…ラビィなのです」

「…キティ」


 自分の名前を呼び喜ぶ一同。気に入ってもらえたなら良いか。


「ススム様。みんなのステータスが表示されました」

「うん?どれどれ…」



◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇



 『ヴェル』 12歳 猫獣人 家族

 LV:2

 HP:72

 MP:61

 EP:69

 ちから:51

 たいりょく:66

 すばやさ:75

 ちのう:55

 こううん:10


 一般常識(獣人版) 獣人語 注視



『フォッグ』 7歳 狐獣人 家族

 LV:0

 HP:12

 MP:6

 EP:9

 ちから:8

 たいりょく:6

 すばやさ:7

 ちのう:5

 こううん:3


 獣人語 嗅ぎわける 聞き耳



『ウル』 6歳 狐獣人 家族

 LV:0

 HP:10

 MP:6

 EP:6

 ちから:5

 たいりょく:7

 すばやさ:7

 ちのう:5

 こううん:10


 獣人語 嗅ぎわける 聞き耳



『ティーガ』 7歳 虎獣人 家族

 LV:0

 HP:14

 MP:5

 EP:10

 ちから:8

 たいりょく:8

 すばやさ:9

 ちのう:3

 こううん:3


 獣人語 鋭い爪



『ラビィ』 5歳 兎獣人 家族

 LV:0

 HP:8

 MP:9

 EP:4

 ちから:2

 たいりょく:5

 すばやさ:7

 ちのう:5

 こううん:4


 獣人語 穴を掘る 甘える



『キティ』 5歳 熊獣人 家族

 LV:0

 HP:10

 MP:3

 EP:6

 ちから:5

 たいりょく:7

 すばやさ:3

 ちのう:4

 こううん:4


 獣人語 怪力



◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇◆◆◆◇◇◇



 …あれ?獣人語?


「ねえ、ナビ子さんや」

「何ですか?急に変な言葉使って」

「俺…彼女らと何語でしゃべってた?」

「…獣人語ですね」

「…マジ?」

「ちなみに、ワタシやライムも獣人語で喋っていましたよ」

「へ?そうなのか?」

「ススム様は『言語補正』がされているので気づかれなかったのではないのかと…」

「つまり、俺にはどの言語も俺に分かりやすく聞こえるってこと?」

「そういうことですね」


 創造神様…。ありがたいですがやり過ぎです。


「それにしても…レベル0ってどういうことだ?」

「10歳を向かえないとレベルが付かないんですよ。そして10歳になると能力もグッと上がるんです」

「モンスターは別なんだな?」

「モンスターにもよると思いますよ。ただ、モンスターがススム様たちと同じようにレベルが上がるかは分かりませんが…」

「そう言えば、俺はスキルを得ても能力は上がってなかったものな。ライムは魔法を得たり、名前を得て能力が上がってたのにな」

「種族の違いでそう言うことがあるんでしょうね」

「そう言うもんだと納得するしかないか。まあ、あれこれ疑問が出てきたらその時にってことで、早速畑仕事に出るか」


 外に出ると、マジックバック(箱型)を4つと魔法のジョウロを5つ出す。元々あった魔法のジョウロと合わせて子供全員に1つずつ行き渡った。あと、種も出しておこう。

 マジックバック(箱型)は、容量が99種類×99個までという制限付きの木箱である。しかも、時間停止機能付きなので鮮度は保たれるわけだ。しかも、取り出せるのは俺が設定した者のみという優れものだ。


「さあ、用意は整った。今日も1日、頑張りますか」


 総勢9人での畑仕事が始まる。

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