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勇者は好む
ぺちぺち
何かが俺の頬を叩く。
「ぐがお!」
うん....?
ぐがお...?
俺は目を開け、鳴き声の方を見た。
ドラゴンがいた。
灰色でゴツゴツした虫の甲殻のようなもので覆われた、カッコカワイイ四本足で立っているドラゴンだ。
目をうるうるしていて俺を甘えた感じで見てくる。
「おー!マジで可愛いじゃねえか!」
ごほん!
気を取り直して種族名から見ていくか!
ーーーーー
蟲龍
ーーーーー
うーん。蟲で龍か...
じゃあ名前は....
フォル...だな。
「お前の名前はフォルだ!」
「ぎゃおん!」
うん。喜んでる!
さてこいつをどうしよう?
龍ってどこに住んでるの?
虫もどこにでもいるしなぁ.....
じゃあこうしよう。
「お前は俺にずっとついてこい。」
「ぴぎゃお!」
これでよし。
次に餌かなー?
スライムをあげる
食べる
毒虫をあげる
食べる
妖精をあげる
食べる
なんでも食うじゃねえか!
いっぱい食べる君が好き!!!
なんでも食うのか!
好き嫌いしないのも魅力だね!
今日は一日中フォルと遊ぼう。
........,
そして一日がすぎた。