勇者は立っていた
不定期更新です。
ご注意を。
俺は街の門の前にいた。
俺にわかるのは、俺が勇者であることと世界の常識、自分が出来ることだけだ。
この世界には魔法があり、勇者や魔王がたくさんいる。
そして人にはそれぞれ使える魔法の属性があるらしい。
勇者は、自分のステータスがわかる。
さっそく自分のステータスを見る。
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名前:無し
性別:男
属性:迷宮
レベル1
MP∞
スキル
パッシブ
部分的魔王特性
アクション
魔法一覧:
迷宮作成
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らしい。
一応詳細を見ることができるが後でいい、なんとなくで意味はわかる。
とにかく俺は街に入る。
この街は、ダンジョン都市デインジャというらしい。
ダンジョンが多くあり、そのダンジョンを攻略して最奥にある宝を得るために、冒険者や力のある者が集う場所らしい。
とりあえず俺に出来ることを探す。
お金はない...家もない...あるのはMPだけか?
じゃあ、魔法かな?
俺は魔法一覧の迷宮作成の詳細を見る。
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迷宮作成
特定の場所に迷宮を作る
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これ、特定の場所ってここしかないじゃん。俺は思った。
さっそく俺はダンジョンの入口がある壁面の一番目立たないところに行く。
だって自分の家に変な人が入ってきたら嫌だもん。
「迷宮作成!」
唱えると、他のダンジョンと同じような入口ができる。
「レベルアップしました。
使用できる魔法が増えました。」
アナウンスが聞こえた。
アナウンスの内容は後で確認するとして、俺はダンジョンに入る。
ダンジョンは、壁の中、洞窟だというのにほのかに明るく、一応最奥まで見渡せる。
ダンジョンの中はドーム型で直径が一キロメートルぐらい、かな?
意外と広くてよくわからない。
ダンジョンの確認が終わったので、さっきのアナウンスの内容を見てみる。
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名前:無し
性別:男
属性:迷宮
レベル2
MP∞
スキル
パッシブ
部分的魔王特性
アクション
魔法一覧:
マスタールーム作成
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レベルアップで魔法とMPが増えた...
魔法は一つ減ったが...
とりあえずマスタールーム作成だよな。
「マスタールーム作成!」
唱えると
ボンッ
そんな音がした。
「レベルアップしました。
スキルが増えました。」
またか...
ステータスを見る。
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名前:無し
性別:男
属性:迷宮
レベル3
MP∞
スキル
パッシブ
部分的魔王特性
アクション
転移
魔法一覧:
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おお。
転移が増え、魔法が消えた。
なんだろう。この誘導されている感じ...
微妙に嫌だなあ...
とにかく転移か…
行く場所はさっきのマスタールームだろうなあ...
「転移!マスタールーム!」
視界が一瞬で変わる。
「レベルアップしました。
使用できる魔法が増えました。」
レベルアップした。その前にマスタールームを見る。
3LDKか...悪くない!
ということで俺はステータスを見る。
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名前:無し
性別:男
属性:迷宮
レベル4
MP∞
スキル
パッシブ
部分的魔王特性
アクション
転移
魔法一覧:
階層増加
階層改変
魔物作成
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おっ!これはチュートリアル終わったかな?
まずは魔物を作る。
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魔物作成
スライム
毒虫
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二択か...
一緒に出すかな。
「魔物作成!」
ポンッ
前に出した両手にべちょっとした液体と白いアリが、片手片手に乗っている。
..,
......
.........
可愛い!!!!
なんだこいつら!超可愛い!
俺はこの魔物達と暮らしていく。