始まり
小説初投稿です。至らぬ点がありますがよろしくお願いします。
著者は学生(大学)ですので、グダグダ連載になるかもしれませんが、モチベ上げて頑張ります。
おめでとうございます。あなたは「第1回魔王討伐英雄候補」としてプラネット『アース』から召喚されました。
「…は?」
高校の登校中で自転車をこいでいたら目の前が真っ暗になって目を開けたらこれだ。
「ではこれからステータスの測定をしますので、こちらの部屋に移動をお願いします。」
と、いわゆる「人間の女性」に似た(目の色、髪の色は似つかわしくない)案内役?が早々に俺に告げる。
「いやちょっと待ってよ!」
そりゃそうだ。遅刻ギリギリではあるが俺は学校に行く途中だったのだ。まず頭が追いつかない。
「…何かご不明の点がありますでしょうか?」
「あるよっ!ありすぎるよっ!ご不明な事だらけだよっ!」
追いつかない頭で、なんとか手遅れになる話の展開を止める。
「申し訳ございません。では最初の『召喚の儀、祝いのご挨拶』から再度申し上げますね。―あめでとうございm」
そうですか。と言い、反射的に話の展開を始める。しかし内容は変わらず、話が転回された。
「ちょっとっ!そこはわかったよっ!理解したくないけど!」
「申し訳ございません。私、文明の進歩より開発された人工知能搭載のAIですので、あなた様…失礼、白波 漆様の思考がよく理解できません。」
「あー、わかった、とりあえず俺の質問に答えてくれ」
「承知しました。」
ふー、とひと呼吸置いてから
「とりあえず、ここはどこ?から始めようか。」
「はい、ここは惑星アースでいう多重種族共存の惑星アケルナルです。」
「えっ!地球意外に生命体が!?」
「はい、何度か惑星アースから『生命体がいますか?』とか『返信下さい。』などの電波を受信しておりますが、上のまだ早いという判断のもと無視し続けております。」
「ひでぇ、、、いや、話を戻そう。えーとまぁ、お決まりの展開なのでいろいろ質問を省くが、この世界で俺は何をすればいい?」
「そうですね、具体的な内容は次の『使い魔召喚の儀』の善し悪しで変わるのですが、上は良き優遇のもと魔王討伐作戦の前線での活躍、下は使い魔と城下町で魔王討伐隊が魔王を討つのを待ち続ける。そんな感じですね。」
「ふむ。まぁ、予想内って言われれば予想内か。」
英雄扱いされるのに興味はないし、この異世界で遊んでるのも良いかな。
「他に質問はおありですか?」
「いや、んじゃその使い魔召喚とやらに移ろうか。」
「かしこまりました。では、こちらへ。」
そういいながら大きな扉の前へと案内される。
「中には台座とその上の水晶、あと周りには魔法陣がありますが、使い魔召喚には当人、つまりあなた様しか入ることができません。しかし、やるべきことは簡単で、水晶に手をかざし、『我、新たなる導者なり、その権限をもって従者よここに現れ給え、サモン!』と唱えるだけです。」
「うわ、恥ずかしくなる詠唱だな、おい、」
サモン!ってなんだよ、サモンって、だせーよ
「召喚後には使い魔と契約を交わしてもらい、この扉を出てもらいます。すると別の担当がいますので、そちらの指示にしたがってください。」
「あー、わかった。最後に質問いいか?」
「?、なんでしょう?」
「お前の名前を教えてくれ。」
「はい、私、ル0117、呼称『イーリス』と申します。」
その答えを聞き、扉の中へと入っていった。
―使い魔召喚・儀式部屋―
「うわ、暗っ」
部屋の中は円形で松明が規則正しく壁に設置されている。
その中心に台座と、その上の水晶がある。
「この水晶浮いてね?」
水晶は台座から20センチほど浮いていた。というか声響くなぁ。
「さっそく、やるか。」
一つ咳払いをして
「えーと、我、新たなる導者なり、えー、その権限をもってじゅ、従者よここに現れ給え、サ、サモン!」
恥ずかしさで噛み噛みの詠唱になってしまったが、詠唱は成功したようだ。
魔法陣に沿って台座から壁に向かって光り始め、全てが光った時、目の前が光で包まれる。
「良くも悪くも、この世界思う存分楽しんでやるぜ!」
続く