第一話
――――「ごめんなさい、私好きな人がいるの……」――――
「はぁ……」少年は落ち込んでいた。
少年の名前は立花勇也と言う。市内の幸幌高等学校に通う高校二年生だ。
市内でも中の上という程度の高校だが、校風も先生も自然な感じが良いと評判はよかった。
この学校の校舎は市内でも中心街からは少し離れている。、近くには大きな川があって、少し歩くと市内でも有数の山がある。
緑が豊かで近くには自然公園などもあり、休日にもなると親子連れやデートスポットとして人気がある。
周りの木々は青々とした葉を揺らしており、夏休み間近で浮かれている学生たちを見守っているようだ。
幸幌高校は地方からの受け入れ態勢も万全であり、近くに大きい学生寮も完備してある。
近くには高いビルなどの建物がないため、この付近ではランドマーク的な使われ方もしている。
校門の前には道幅が広くて長い坂が続いており、登校時や下校時には学生で賑わっている。
そんな幸幌高校の周りで過ごす人々の日常を、今回は見て行くとしよう―――――
「…い…~い……」
「はぁ…」ため息しかでない。
「お~い…お~いっ!!」
ん…?何か聞こえたかな、って……。
「うぁっ!なんだよっ、耳元で大声だすなよ!びっくりするだろ?」
目の前に可愛らしい顔があった。近い近いっ!
「なんだよじゃないよぉ、返事しないからでしょぉ?どうしたのぼーっとして」
そいつは上目遣いで俺の顔を見上げている。
「な、なんでもねーよ!そ、それより飯にすっか」
誤魔化して立ち上がり、食堂へ向かう俺の後を「う、うん」と返事してトテトテとついてきた。
不思議な顔で後ろからついて来てるこいつは俺の友達である。
幼稚園から一緒で高校も同じところを受験しようって誘ってくれた。腐れ縁ってやつかな。
ちなみに顔は可愛らしい顔をしている。
「えっと…何にするんだ?」
二人で学食の食券販売機の前に来ていた。
「えっとねぇ…あ、これにするぅ~、和風パスタ!」
さっそく和風パスタのボタンを押そうとしてる。
「またパスタ?パスタ好きだなぁ、でも違うのにしろよ」
それを俺は腕を軽く掴んで制した。
「え~、なんでぇ~;;」と潤んだ瞳で抗議してくる。なんでってそりゃ…。
「お前のをつまみ食いするからな、パスタは飽きた」
育ち盛りの俺には学食の量は少ないのだ。
そんな俺に「ひどいよぉ><」と目をバッテンにして文句を言ってくる。それに、
「何でそんなにパスタにこだわるんだ?ここ最近パスタしか食ってないだろ?」
ここ二週間くらいずっとパスタなんじゃないか?
「それはね!じゃーん!!このページみてみて~、ここ~^^」
と言いながらニコニコして雑誌を見せてきた。
こいつが指差してるところを見ると、『女子力の上がる昼食ランキング』と書いてあった。
「第一位…パスタ、ねぇ」呆れた…。
それにしたって限度ってもんがあるだろう?
ニコニコしながらドヤ顔してくるこいつに、俺は「お、おう」しか言えなかった。
それしか言えねぇよ。
結局こいつは和風パスタにしたらしい。俺はカツ丼だ。育ち盛りは肉だぜっ!
俺がもくもくとカツ丼を食べていると、正面に座ってたこいつが自分の皿を俺の前に差し出してきた。
「ん?どした?腹いっぱいか?」と聞いたら、少し顔を背けながら一言。
「少し…あげる…、たべて?」と、言ってきた。
本来は俺が横からこいつの飯をつまむだが…。
「今日は…そのぉ…、今日はつまみ食いしてこなかったから…」
え~っと…可愛い/// じゃなっくてっ!!
「あ、ああ、じゃあ頂く……」俺が皿から恐る恐るパスタをもらって食べた。
「~♪♪♪^^」大喜びである。超ニコニコ。
いつもは俺からしてる事だが、向こうから要求されると…なんか恥ずかしい。
俺たちが食事をしてると…。
「おーおー今日もあついねー、いやぁ若いって良いですな~」と、一人目登場。
「これは目に毒ってやつでしょうかね?」と、二人目登場。
「勇也ばっかりずりーなァおいw」と、さらに三人目登場。三人組が茶化してきた。
上から順に、二個隣のクラスの女子、あかり。
同じクラスの女子、クラス委員長の千尋。
同じクラスの男子、純。である。
「外も真夏日だってのに、食堂もアツアツですなぁ若人よ~」
特にこのあかりが、なんていうか…ウザい。妙にババくさいし。
「あかり少しババくさい」と、委員長が俺の言えない事を代弁してくれた。さすが委員長。
「あ~あ~、この夏こそは彼女ほしいもんだなァ!こうも見せ付けられるとさ!」
純もガツガツしてなけりゃ、それなりにモテそうなんだけどなぁ。
ちなみにこいつらは、俺達とよく遊んだりするグループの面々である。
食事中にうるさいやつらに絡まれたなぁ。
「あのなぁ、お前らも良く知ってると思うけどさぁ」
そして俺は、決まり文句をこいつらに言ってやる。いつもの流れだからな。
正面で和風パスタを…ふぅふぅしながら食べてるやつの頭をポンっとたたいて言う。
…あとお前…、それ冷やしパスタだぞ…?
さて、気を取り直して……。
「こいつは……、『男』だからなっ!」
・・・・・・・
「「「え~っ!!!」」」と、三人は口をそろえて声を上げた。そして…
「「「知ってるけど」」」と三人はまた口をそろえて声をだした。はいはいワロスワロスお決まりお決まり。
そうなのである。俺の正面にいるこいつの名前は安田翔太。れっきとした男である。
幼稚園からの腐れ縁、幼馴染ってやつだ。
顔はまぁ…正直そこらへんのへたな女子よりかは可愛い…かもしれない。
そのせいで翔太の両親は翔太を、小さい頃から女の子のように育ててきた。
中学校に上がるくらいまでの翔太は、俺と遊ぶ時に女物の服ばかり着ていた気がする…。
その甲斐?もあってか、こいつはそこらへんの女より口調も態度も女っぽい。なんて両親だよまったく……。
なんでも…翔太の両親は昔から女の子が欲しかったのだが、翔太を生んでからは子宝に恵まれなかったらしい。
いや、わかるがな?わかるけどもだ、男を女として育てるのはどうかと思うぞご両親よっ。
まぁ、これもお決まりなのだが…三人にからかわれてると翔太の顔がだんだん赤くなってくる。
いつもは、たいして気にしないのだが…。
「あ!わりぃ、俺こいつに話あるんだった、先いってるわっ」
俺はそう切り出し、翔太の耳に「いくぞ翔太(ボソッ」とつぶやいた。
「え?あ、でも、まだパスタが…もうっ!まってよぉ><」
翔太はあわててパスタ皿を片付けてついて来た。
「あちゃぁ~おばちゃん少しやりすぎちゃったかねぇ~」
「いつもの事だろw」「あかりババくさい」などと後ろから聞こえた気がしたが、気にしない事にした。
「まってよぉ~っ、勇也ぁ~><」
一人でスタスタ歩いている俺に、後ろから翔太が声をかけてくる。
「ん?ああ、わるいわるい」
歩くスピードを少し落とし、俺は翔太と並んだ。
「どしたの?みんなとごはんたべないの?」
俺の顔を見上げて、不思議そうな顔で聞いてきた。
「あ、ああ・・・ちょっとな・・・」
なんとなく、そんな気分だっただけ・・・なんだが。
「なに~?どしたのぉ?あ…そういえば話ってなにぃ?」
ちっ、こいつ覚えてやがったか。
「ん~、それも何でもなかったわ。ごめんな?」
その場しのぎでついた嘘であって、特に話があるわけではなかった。
「・・・うそ」「えっ?」少し真面目な翔太のつぶやきに、俺は少しビクってした。
「うそでしょ?何かあったの?」
「何でそう思うんだ?」翔太にしては鋭いかもしれない。
「んぅ~、最近の勇也へんだもん。さっきだって教室でぼ~っとしちゃってさ。それにいつもなら、翔太も一緒になってからかって来るじゃない?」
翔太は俺の顔をジーっと見ていた。そんなに変だったかなぁ。
「えー、あー…そ、そうだったか?」
なんて言って誤魔化そうか考えていると、翔太が俺の前に回りこんできた。
そして…「ジーッ」と見つめてきた。
なんだかいたたまれなくなって、「な、なんだよ」と後ずさりをしてしまった。
「ジーッ・・・ジトーッ」
上目づかいで俺を見ている。効果音まで口に出してる…
「はぁ…わかったよ、話すから!話せばいいんだろ?」
気迫に負けてしまった。翔太の気迫は可愛さがあるから、常人より恐ろしい。
「よしよし^^」 翔太はニコニコ顔になって俺の頭を撫でてこようとした。
…が、「んん~っ、ん~っ…!!届かないよぉ;;」
俺はこいつを男として生まれさせた神様を一生恨むと心に決めた。
「はぁ~、ったく」少し呆れながら、ポンッっと変わりに俺が翔太の頭を撫でた。
―――キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン―――
「やばっ、もうこんな時間かっ!翔太と話してたら寝る時間なくなった」
「え~、ぼくのせい?ひどい~><」
とは言うものの、翔太といる時間は…わりと好きだったりする。
「はいはい、じゃあ帰りに話すわっ。放課後校門集合なっ」
「うん絶対だよ~まってるからね~」
と言いながら二人はそれぞれの教室に入った。
俺の教室は2年3組で、翔太は2年5組である。ちなみに、翔太はあかりと同じクラスだ。
――――「ごめんなさい、私好きな人がいるの…」
―――「えっ」
――――ごめんなさい」
―――「どんな奴なんだ?そいつはお前を大切にできるのかっ?」
――――「わからない…でも素敵な人よ…」
―――「そ、そうか」
――――「あなたも知ってる人なの」
―――「え?」
――――「その人の名前は…―――――」
「―――ん―――」「―――くん―――」ん?なんだ?
「―――勇也―ん―――」誰かに、呼ばれて……る?
「立花勇也君!」「はっはいっ!!」そこは・・・教室だった。
「立花君?君ねぇ、今は授業中ですよ?」
思わずガバッっ!と立ち上がってしまった。何人かの生徒がクスクス笑ってる。
「居眠りだけならまだしも…はぁ…、寝言は良くないですねぇ」
どうやら寝言を言ってしまっていたらしい。はずかしい。
「はい…すみません」先生に軽く頭を下げた。
「はぁ…気をつけてくださいね?はずかしいですからね?それで…この問題は、解けますか?」
寝ていた俺に先生は無茶ぶりをしてきた。
「えーっと……」しばらく考えてから、「a=-3・・・です」と答えた。
「はぁ…正解です。成績いいんですから、もう少し真面目に授業受けてみてはどうですか?
「はぁ…、すみません」もう一度軽く頭を下げた。
「…もう座ってもいいですよ」先生のお許しをもらったので静かに着席した。
椅子に座った俺は、今見た夢の事を考えてみる。
「あの夢って…やっぱり…」と小さくつぶやいて、物思いにふけっていると。
―――ブーブーブー ブーブーブー―――
スマホのバイブがなった。周りにばれないようにメールを確認する。
委員長…千尋からだ。えーっと…
『そいつはお前を大切にできるのかっ?』
・・・・・・
・・・・
バッっと千尋のほうを見る。…クスクス笑ってやがる。
どうやら寝言を言ったのは本当らしい。はずかしい。またからかわれるネタを提供してしまった。
『素敵な人』か……。
―――放課後―――
昇降口を出て校門に歩き出そうとすると、人影が見えた。翔太だ。
翔太に向かって歩いて歩いていく。「あいつ…翔太…だよ、な?」
両足を綺麗に揃えて背筋を伸ばして立ち、両手は前で鞄を持って少し退屈そうにパタパタと動かしている。
翔太のやつ…さらに女子力に磨きが掛かってないか?
時折吹く風をさえぎるように髪をかきあげる姿が、夕日にとても映えている…。
あいつが女じゃないのは絶対おかしいってっ!!
世の中の理不尽さを思いながら、翔太へ向けて片腕を上げて呼びかける。
「ようっ、まったか?」「ううん?今来たとこ^^いこっ?」
翔太はいつにも増してニコニコしていた。「じゃあ行くか」
俺は翔太の頭にポンっと手のひらを乗せて言った。そんなやり取りしてると…。
「おっ、下校デートか?いいね~、俺の彼女なんかさぁ」とか
「ヒュー!青春だねー、がんばりなよ翔太君っ(ハート」とか…さらには、
、
「今帰りか?ラブラブなのはいいけど、学校であまり見せ付けないようにな。まぁ!他の生徒にも言ってる事だから、一応決まり文句としてな。くっ~!先生も早く相手見つけたいなぁ」とまで言われる。
おいおい教師公認かよ。簡便してくれよ…。と言いつつ悪い気はしない俺だった。
「それじゃ、先生はサッカー部に戻るわ。気をつけて帰れよ?立花ぁ、なんかあったら彼女を守ってやれよ?安田も、何かあったら彼氏に守ってもらえよ?じゃあなっ」
青いジャージを着たオッサン…もとい、先生はそう言いながらグラウンドに戻って行った。
翔太はというと…。「ハイっ!彼氏に守ってもらいま~す^^先生バイバーイ!」
おいっ!否定しろよっ!笑顔で先生を見送っていた。
翔太の元気の良い挨拶に、先生は片腕を高く上げて去って行った。勘弁して下さいよ先生…。
あれでも校内では人気がある教師だ。慕っている生徒もかなりの数いる。
翔太もその一人なのだ。まぁ俺も嫌いではないがな。
「ほらっいくぞ?」ここに長居しても恥ずかしい目に合うだけなのでさっさと退散しよう。
「う、うん」翔太は下校する友達やらと挨拶を交わしつつ俺の後についてきた。
二人で帰り道を歩いていると「うう…;;」
うなり声と視線が隣から突き刺さる。「ううぅ~><」
俺は観念してあからさまにガクッっとうな垂れながら「なんだよ、何かあるなら言えよ~」
すると…「・・・言ったもん」「え?」何がですかね?
「話してくれるって、言ったもん><」
あー、覚えていらっしゃいましたか。
「えーっと・・・そのー・・・言わなきゃ・・・ダメか?」「だめ」即答された。
「えーっとだなぁ…」「だめっ、言わなきゃだめなのっ><僕と勇也のなかでしょぉ?」
はぁ~、こりゃ言うまで帰してくれないパターンだ。まぁ…言うって言っちゃったしなぁ。
また明らかにガクッっと肩を落とした。
「わかったよ。言うから、涙ぐまないでくれ」
俺は女の涙にとても弱いのだ。こいつは男だけどなっ!
するとこいつは…「うんっ!さすが勇也^^それでどしたの♪」
どこぞの何とかパンマンのように顔を取り替えて元気を取り戻したか如く、翔太はクルッっと笑顔になった。
実は、俺って女に騙され易いのかなぁ。まぁ…こいつは男だけど。
「で~?なにがあったのかな?」言うしかあるまい。観念しよう。
「えっとだな…誰にも言うなよ?良いか誰にもだぞ?」
「…それってフリかなぁ?」「フリじゃねーよっ!!」かぶせ気味で即答した。
「あ、うんっ!誰にも言わないよ^^男と男の約束だからね(ハート」
あ…こいつ、男って自覚あったんだ…。あと(ハート)は付けるな!
「えーっとだな…あれだ」「どれぇ?」「そのー、なんだ…えーっと…」
俺がなかなかに女々しく言い出せないでいると「もぉ~早く言っちゃいなよ~男らしくないよぉ?」って言われた。
お・ま・え・に・だけは言われたくねーよっ!!!
「ああ、わるい……えっとな」「うんうん^^」
ニコニコして俺の言葉を待ってる翔太。期待した眼差しをやめてくれ。
「俺…」「うんうん^^」えーいっ、ままよっ!
「フラれたんだ…」「うんうn……え?」
「いや、フラれたんだよ…女の子に」
俺は思い切って翔太に話した。すると
―――ガーンッ―――
と聞こえそうなくらいのショック音が聞こえてきた。翔太の方を見ると
「ガーンッ!」
口で言ってるじゃねーかっ!
「あっ!ごめん、つい…」
つい…で口に出ちゃうものなのか?
「そ、そそそれで?勇也は、今でもその…好きなの?」
「あ・・・うん。フラれたから諦めますって言うほど、俺は単純に出来てないからな」
俺はそこまで物分りは良くない方だ。
「そっかぁ、フラれちゃったんだ…」
ん?なんで翔太が見るからに落ち込んでるんだ?下向いちゃってるし。
「それで…勇也はこれからどうするの?」
翔太が恐る恐る聞いてきた。
「そうだなぁ、どうすっかなぁ」
「でもぉ、フラれちゃったなら・・・諦めるしかないよね」
そう何度もフラれたフラれたと連呼しないでくれ翔太サン。悲しくなるではないか。
「勇也は、どうしたいの?」
「そりゃ、今でも付き合いたいさ」
惨めだろうが女々しいだろうが、なんとでも言えばいいさ。
「…そっかぁ…なんて言ってたの?その女の子は」
……思ったよりズカズカ聞いてくるなこいつ。
「…好きな人がいるんだってさ」「だめじゃん;;」
はっきり言ってくれやがりますなぁ。とは言うものの「そうなんだよなー」
打つ手なし無しなのは、事実であります。ハイ…。
「ちなみに…だけどぉ…、その人の名前なんて言うのぉ?」
「それは言えん」「え~っ、なんでよぉ」即答した。
「もしだ、もしあの子がお前の知り合いだったら…、お前のあの子への態度が変わっちゃうかも知れないからな」
少なくとも俺をフッた相手だと認識はするだろうからな。それは避けなければいけない。
「へぇ~、それって…その子のため?ぼくのため?」
少しだけ考えてから「どっちも…だな」と答えた。
「そっかぁ…まぁ~そこまで気を配れるなら、あまり心配はないかなぁ^^」
そう言ってニコニコする翔太。感情が豊かというか移り変わりが激しいというか。
「そっかそっかぁ~、話してくれてありがとねっ♪」
「良いって事よっ!よし何か食って帰るかっ!」そんな気分だった。
「おぉ~!!!いいねっ♪じゃぁさっ、駅前のクレープ食べに行こうよっ!」
「またクレープか?たまにはラーメンとかにしようぜー」
「えぇ~、クレープがいいぃ~っ!今なら夏季限定クレープあるんだよぉ?クレープにしようよ~><」
これも女子力のためなのだろうか?食い物で女子力が左右されるとは思えないのだが。
「たまには男の友情を深めるため豪快にラーメn」言いかけて「クレープぅっ!!>3<」もう抗議された。
そして翔太さんの新しい顔文字である。
「わかったよ…じゃあクレープいこう」クレープで男の友情に乾杯だ。
「わ~いっ♪クレープクレープ~!!」
世の男性諸君、男の娘が流行っている昨今であるわけだ。
そして、こんな親友がいる状況をどう思うだろうか…。
うらやましい状況なのだろうかこれは…。
ぜひ健全な中高生男子諸君を対象に、アンケートを実施してみたい。
ちなみに、言い忘れていたんだが……、
翔太は男子制服をちゃんと着てるからな?それを忘れるなよ。
――――ねぇ知ってる?ウチの学校の七不思議のひとつ――――
―――なになに?どうせ、どれも良くある心霊とかでしょー?―――
――――それがさぁ、心霊でも怖い系でも無いものがひとつあるのよ――――
―――まじ?信憑性とかあるの?―――
――――ばかねぇ、信憑性無いから七不思議なんじゃない――――
―――もったいぶらないで教えてよー―――
――――うん、私も良くは知らないんだけどね――――
――――それは――――
以前から他のサイトさんのブログで投稿はしていましたが、少しでも多くの方に見てもらいたくてこちらのサイトさんを使わせてもらう事にしました。
初めて書いたもので、趣味程度の物です。なので文章の基本が出来ていない部分も多々あると思いますが、面白い物になるよう努力をしていきます。
今後ともよろしくお願いいたします。