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あきらめないが、吉日

 高校生の高森照はとくに目的もなく無気力に毎日を過ごしていた。友達との付き合いには一線を置き、毎日の遅刻も当たり前のことになっていた。
 そんな日常に日野勇が転入生としてやってきた。
 勇はすぐにクラスの人気者になった。その容姿もあって、告白されることもほとんど毎日みる風景になっていた。
 そんな現場に、たまたま居合わせた照が勇を助けた。二人が近づくキッカケには十分だった。
 彼女にはここでどうしても見たいモノが在った。それは、昔みた照がバスケの試合にでている姿だった。しかし、もう照はバスケを辞めてしまっていた。
 勇には秘密があった。心臓に抱えた病気をごまかして、照のもとにやってきたこと。
 そんなある日とうとう勇の身体に限界が訪れた。病院に運ばれ照にも知られてしまった。
 そんな中、勇は初めて自分の気持ちを吐露する。照のバスケをしている姿が心の支えだった事、それを最後に見たら、手術を受ける約束をしていた事。
 照も溜め込んでいたもの吐き出した。期待される事の辛さ、結果を出せない自分。どれもが照の心を締め付けていった事、そして、その辛さから逃げ出した事を。
 そんな照に父が、友が、言葉をぶつける。照の心に灯をともす為ではなく、気づかせる為に。
 彼らの言葉が、バスケを辞めてしまった時に、そのままにしていた。後悔やごまかしてきた気持ちを現させた。照の中に在った価値観や考え方が変わらせた。
 自分が起こす行動は、自分一人だけのものでは無いということを、沢山の人たちが関わってくれている事を本当の意味で理解した。
 勝手に一人であきらめていた事に改めて向き合うと誓った。そして、もう一度、勇の心の支えになっていた自分を取り戻す為に。
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