「愛してる」の次の言葉。
「愛してるよ。」
あなたが言う。
「私も、愛してる…。」
私も、あなたに言う。
なんでも、正直に言える恋人だと私は勝手に思っていた。
なんでも、行動に表せる恋人だと…。
私、27歳、吉田美優。
社長の秘書をやっている。
「もう、三十路にもなるというのに、まだ結婚しないの」
と、50になる母親がせかす。
わたしだって、結婚したい。
でも、相手が結婚はまだできないというからしていないだけ。
相手はちゃんといる。
付き合って、六年目。
結婚の話をしたのは、三年前。
でも、私の彼氏、堺光彦は、一向に結婚してくれない。
今日は、光彦のうちに呼ばれた私。
今日は、伝えたいことがあるのだ。
「まだまだって、もう三年もたってるじゃない!」
ついに、私は結婚してくれない光彦に怒りをぶつけてしまった。
「落ち着けよ。」
私が怒っているのに、その冷静さはなんだ。
「落ち着いていられないわよ!」
「この際だから、言っておくけど、俺は美優と結婚する気はない。」
時が止まったように感じた。
いや、時が止まったんだ。
きっと、そうだ。
そう、信じたかったけど、現実は一生ついてくる。
「な、なんで?なんで…、結婚する気ないの?」
私は、泣きそうになりながら一生懸命に話す。
「…、ほかに好きな人ができた。」
まっすぐ見る私から視線をそらして、そして、少し遠慮がちに言った。
「ああ…、そう。そりゃあ、結婚できないわけだよね…。」
光彦は、黙った。
「もう、その人とは付き合ってるの?」
私は、もう何でも言われても、憎まないように他人の様に聞いた。
もう、あなたの恋人でいる必要なんかないように。
「…、ああ。もう、結婚する話までしてる。」
「じゃあ、三年前から、付き合ってたの?」
問いただしたって、結果は変わらないのに。
「ああ…。もっと、前…、四年前から…。」
光彦も、もう会わないと思い、すべてをさらけ出して言った。
「私たちの愛は、四年も前から、‘‘愛してた””に変わったのね…。」
私の愛は、今も、愛してる。
私はずっと愛しつづけたのに、あなたは、ほかの人と結ばれるなんて。
案外、恋人って、いい関係じゃないのかもしれない。
友達、あるいは知り合いなんかの方が、付き合いやすい気がする。
恋人は、辛い。
高校のカレカノと大人のカレカノとはわけが違うんだ。
「じゃあね、そろそろ帰るわ。」
びくっと、光彦の体が揺れる。
「そんなに、びっくりしなくても…。」
「ああ、ごめん…。その…。」
光彦が、私に何か言いたげな顔をしている。
「ん?なに。」
私は、何か言われるのかと怖くて、ゆっくり振り返る。
「…、美優ごめんな。愛してたよ。」
最後の言葉は、愛してた。
私の最後の言葉は…、
「ありがとう。私も、愛してた。」
泣きながらの、愛してただった。
愛してるの次の言葉は、愛してた。
END
初めての小説ですので、上手くかけたかわかりませんが
見ていただけたなら、幸いです。
最初はこんな風に硬い感じですが、慣れてくれば、
もっと、柔らかくなっていると思います!
応援、よろしくお願いします!




