絶体絶命
日差しに照らされた砂浜…
俺は勢いよく砂浜を突っ走った!ジリジリと熱を放つ日差し。そんな日差しを浴びた砂浜はかなりの灼熱地獄!
『熱っ!あちあちあち…』
ウサギの様に飛び跳ねながら裕也達の元へ向かった。
『遅かったじゃん……楓…どした?顔真っ赤にして…』
『…い…いや…。』
足が熱くて…涙を堪えるので精一杯だった…。
裕也も優希もサンダルを履いているのに……何で教えてくれないんだよ!
そんな事を思いながら海に足をつけていた。
はぁ〜幸せ。
海を眺めながら足を冷やす…。
腰に手を当てながら水平線を見つめていた………!
『だぁぁ!』
『ひゃぁぁ!』
『いやはははっ!』
いきなり後ろから水をかけてくる裕也!一緒になって優希も……。いきなりかけられて変な声出しちまったぜ……
『冷てぇだろ?』
俺も負けずと反撃!
『きゃっ!冷たぃ!』
裕也が接近!
『楓、死ね!』
裕也は俺に足を掛け、海に投げ飛ばした…
『うわぁっぷ!』
二対一じゃ勝てる訳もなく俺は海に沈められた…
そんな時…
『やっぱり来ちゃった…』
そこには水着になった綾音がいた…。
少し照れてるのかほんのり赤ら顔…
鎖骨の綺麗な綾音!色白の肌。出る所は出て、中学生とは思えないスタイル!それもビキニ!いつも見慣れている綾音とは全然別人だ!
俺は溺れ掛けていたのも忘れ、綾音に見とれてしまった…
ブクブクブク…
海の中でも座れる浅瀬。
『おい、楓!』
裕也は急いで抱え込んだ!
『綾ちゃんすっごい綺麗だねぇ!』
優希は俺達の前で綾音の体を触り始めた……
『やだ!優ちゃん…くすぐったいよぉ…やめ……あはっ…』
優希と綾音は二人ジャレ合っていた…
何故か裕也も腰まで海に浸かりだした…
『おい!海から上がれねぇ…かも…』
『俺も……』
中学だった俺達にはかなり刺激的だった……
『ねぇねぇ、写真撮ろ?』
え…
多分、裕也も同じ気持ちなんだろう…
『いいよぉ!裕ちゃん行こ?』
『いやぁ!あぷっ!』
優希に引っ張られわざとらしく転ぶ裕也。綾音も俺を見つめていた…
『楓、早く上がろ?』
『……も、もぅちょっと…待って?足が……』
俺もわざとらしく足がつったフリをした…
『どしたん?足つった?』
綾音は心配そうに近づいてくる。俺の前に来てちょこんと座り込む……。そして、綾音の上目づかい…
うおぉぉ!
ビキニの綾音……リアルに胸の谷間が俺の目の前に大接近!
ピンチ…絶体絶命!俺と裕也はピンチな状況に陥った……