第一章 スタートライン
おはよ!俺、三神楓。今、急いで学校に向かってんだ。遅刻しそうなんだよね…。
俺は、朝が弱い。低血圧なんだ…、って言うのは嘘で、どっちかと言うと“ナマケモノ”が、ピッタシかな!
毎朝、海沿いを自転車で走り、海を肌で感じながら学校へ向かう。
磯の香りと波の音。どれをとっても最高の場所。
ウォークマンで音楽を聴きながら通学。これが、俺のスタイルだ!
キーンコーン
カーンコーン♪
ヤバい…。また、山本(先生)に怒られる!
結局、遅刻…。入学してから遅刻しない日を数えた方が早い位、遅刻が多かった。
『こらぁ!三神、またお前か!』
案の定、山本に見つかり、説教部屋へ…。毎日の様に遅刻をする俺に、呆れて何も言えないってな表情で俺を見つめる山本。朝から説教を受け、教室に戻される。もぅ慣れた…。
廊下を歩き、ふと、窓の景色に目がいった。そこには、満開の桜が綺麗に咲いていた。
俺は、見事な咲きっぷりに、足が止まり、桜を見つめてしまった。
桜を見ながら思った。よし、頑張るぞ!ココが、俺の新たなる人生のスタートラインだ!
遅刻をしながらも、ポジティブな性格の俺。前向きに考える様にしていた…。
そうしないと……