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不滅の魔女様、VTuberになる。  作者: 猫好きのユリスキー
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第1話︰配信準備と初配信①

 急遽VTuberになることが決定した私は、使い魔であるキャスパーに協力してもらいながら初配信の準備を進めていた。


「これが…新しい私?」


「はい。これからメルトリーゼ様は、Live:story(ライブ ストーリー)所属の3期生、永遠乃(とわの)メルトとして活動していくことになります。こちらはその時に用いる…視聴者に見せる為の姿、所謂アバターというものです」


 私の目の前には、私が所属した企業が絵師?という方に依頼して描いてもらったらしい…銀髪を背中まで伸ばした小柄な…見た目は私とほぼ変わらないような少女が、シャツとミニスカート、その上に緩く魔法使いのローブを羽織って映し出されていた。


「どうやら、Live:story側が絵師様の方に様々な要望を伝えて依頼して、できる限り本来のメルトリーゼ様の姿に近づけた……との事です」


「…これを描いた絵師様には褒美を取らせたいですね」


 そう言いたくなるほどに満足の出来だった。ワイシャツとミニスカートその上にローブとゆう簡単な衣装ではあるけれど、所々に宝石や金糸で装飾が施されていて、実に私らしい華やかな姿になっていた。


「…少し、本来のメルトリーゼ様より成長している所があるように見えますが」


「キャスパー?何か言いましたか?」


「…なんでもありません」


 現実の私だって、これぐらいはあるから問題はないのです。……少しイラストの自分に嫉妬しそうになるけど、問題はないのです…。



 そうして色々な確認を済ませながら、明日の私を含めた3期生の初配信の為に準備を少しづつ進めていった。





 ────────


 …そして迎えた初配信10分前、開かれている待機所のコメント欄には、既にLive:storyの新メンバーを楽しみにした人達で溢れかえっていた。


・次で新メンバー最後の4人目か

・ライブストーリーの名の通り、中々に設定が濃かったな…

・でもみんな可愛かっただろ?

・それはそう

・でも1人おっさんいたけどな

・あー…あの自称歴戦の武将か

・自称歴戦の武将(初配信でぎっくり腰)

・ぎっくり武将はもはや可愛くね?



 コメント欄の中では、これまでに配信された3期生の他メンバー達の話題で賑わっていた。



・自称武将、女魔王、猫耳勇者…流石に濃すぎだろコレ

・まぁこれこそライストの醍醐味よ

・2期生のキメラと比べればまだマシ

・あのいきなり他ライバーの腕とか生やしたりするヤバい女か

・ライストはヤバい定期だから、もはや気にするだけ無駄

・仕事してて今来たんだけど、これまでの3期生どうだった?

・仕事ニキおつかれ

・おつー

・簡単に言うと自称武将はぎっくり腰。女魔王は緊張で噛みまくって即威厳が消えた。猫耳勇者は普通の女の子って感じ

・草

・猫耳勇者以外が濃すぎんだろ…

・逆に普通な猫耳勇者が浮いちゃってるじゃねぇか

・そして次は…魔女っ娘か

・正直1番楽しみにしてた

・それな

・魔女っ娘はいつの時代も最高

・ツンデレ娘求む

・なんかプロフィールの所に取り扱い注意って書いてあったんだが…?

・お?

・え?

・ま…まぁライストのプロフィールなんて信用できないから気にすんな

清楚系(キメラ)を生み出した過去のライストプロフィール君

・話すのも良いけど、そろそろ始まるぞ

・おっおっ

・カウントダウン!

・5!

・4!

・3!

・2!

・1!

・スタ〜〜ト!!



 カウントダウンが終わった瞬間、待機所の画面が移り代わって少女の姿が現れ…



「皆さん初めまして!永遠を生きる魔女である、永遠乃(とわの)メルトです!どうぞよろしくお願い……あれ?」


・立ち絵写ってないで

・背景から声が出とる

・ドジっ娘かw

・これは推せる


 なかった…


「えっ…立ち絵写ってない…?あのえっと…どうすれば…?!」


 い、いきなりミスをしてしまったようです!今はキャスパーにも頼れないし…ど、どうすれば…?!


・凄い慌ててる

・大丈夫か?

・<武蔵野 玄冬>落ち着くんだ永遠乃さん

・ぎっくり腰武将!

・ぎっくり武将やん

・<武蔵野 玄冬>ぎっくり腰言うな!やめい!



「あっ、玄冬さん!」


 高速で流れていくコメント欄を目の前にどうすれば良いのか慌てていると、同じ3期生の同期である、武蔵野 玄冬(むさしの げんと)さんが配信を見てくれていたらしく声をかけてくれた。


「あの…立ち絵が写ってないようなんですけど、どうすれば良いですか?」


・<武蔵野 玄冬>あー…ちょっとやり方送るから待っててな


「はい!ホントにありがとうございます!」


 さすが玄冬さん!初配信前の顔合わせで少し話した時に感じた通り、頼りになります!


・おじいちゃんと孫娘みたいやな

・それな

・謎にてぇてぇ

・ぎっくり腰武将だし、おじいちゃんってのも間違いでは無い

・<武蔵野 玄冬>誰がおじいちゃんだ。まだそんな歳じゃないぞ


「…確かに玄冬さんにピッタリですね……玄冬おじいちゃん?」


・<武蔵野 玄冬>……もうおじいちゃんで良いかも

・堕ちたw

・初配信で同期を祖父にする魔女

・手のひらドリルかよ

・祖父×孫娘てぇてぇ



 それから、何故か以前よりもっと優しくなった玄冬さんに色々教えて貰いながら、立ち絵を表示することに成功した。



 玄冬さんと話す度に、祖父孫娘てぇてぇ…?という言葉でコメント欄が埋まっていたのが少し不思議だった。



 ※ライスト=Live:story(ライブ ストーリー)


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