第四章:エリートたちの品評会で、俺は『不良品』の烙印を押される-1
【第一幕:退屈な大人たちと、金髪の生徒会役員】
審判席へと続く廊下は、溶鉱炉へと向かう坑道よりも長く感じられた。
アーガスは沈黙したまま、学院の制服を着た案内人の後ろを歩いていた。
一歩進むごとに、ブーツの底が滑らかな石板を叩く反響音が響く。
まるで、耳元でカウントダウン(秒読み)をしているかのようだった。
彼の「転生者」としての誇りは、真理の広間にあったあの無情な水晶の測定器の前で、とうに亀裂が入っていた。
そして、先ほどの実践テスト会場でのあの荒唐無稽な「花火ショー」は、その亀裂を底なしの峡谷へと押し広げてしまった。
今の彼には、もう何も残されていなかった。
やがて、案内人は分厚い扉の前で立ち止まった。
黒鉄木で作られたその扉には、七大学院の紋章が彫り込まれており、見るだけで息が詰まりそうだった。
彼女は一言も発さず、ただ体を斜めにして「どうぞ」と手で合図しただけだった。
だがその目はまるで、これから絞首台へと登る死刑囚を見ているかのようだった。
アーガスは深呼吸をした。
その息は肺を凍らせるほど冷たかった。
彼は扉を押し開けた。
面接の部屋は、アイアンソーン家の最も深い貯蔵庫よりも冷え切っていた。
空気中には、古い羊皮紙のカビの匂い、高価な絨毯の繊維の匂い、そして七つの全く異なる魔力の波動が混ざり合った威圧感が充満していた。
アーガスは、七つの視線が集中する木製の椅子に一人で座った。
自分が受験生というよりも、これから公開解剖される希少な標本になったように感じていた。
彼の背筋は真っ直ぐに伸び、両手は膝の上に平らに置かれていた。
「曙光」の手袋をはめた左手を、彼は無意識に右の掌の下に隠していた。
これは前世でクライアント(発注者)の理不尽な要求に直面した時の防御姿勢であり、身体の記憶は脳よりも正直だった。
長机の向かいに座っているのは、七大学院の首席教授やその代理人たち。
そして、校長の意志を代行する無口な記録官だった。
彼らは一人一人が、歳月によって滑らかで硬く磨き上げられた石像のようで、その目にいささかの温度も宿っていなかった。
しかし、長机の最も端には、周囲の厳粛な雰囲気とは全くそぐわない人影があった。
気怠げに背もたれに寄りかかる、灰色学院の院長、エルヴィラだ。
彼女は体の美しい曲線を際立たせるタイトな黒いローブを着ており、滝のような黒髪をそのまま垂らしていた。
深紅のマニキュアを塗った細長い指で、無意識に机を軽く叩いている。
そのリズムはゆっくりとして規則的で、まるで何らかの捕食者が獲物の心拍数を数えているかのようだった。
血のように赤いその瞳は半ば閉じられ、この退屈な会議に飽き飽きしているかのようだった。
だが、目尻の奥には面白がるような光が隠されていた。
彼女は、自らこの場に足を運んだ唯一の院長だった。
「学院の『特殊新入生評価規定』第七条に基づき、」
一人の代理人が口を開いた。
彼の胸には岩黄学院の紋章が輝いており、その声は岩のように沈着だった。
「これより臨時評価会議を正式に開始する。議題:新入生アーガス・アイアンソーンの潜在的リスクと育成方針に関する最終裁定。まず、現場の立会人である生徒会幹部、リナ・ヴァンデルから重要な証言を行う」
リナ・ヴァンデルが前に出た。
アーガスの体が微かにこわばった。
彼女だ、テスト会場で彼の「演技」を一部始終目撃していた生徒会幹部。
彼女は相変わらず体にぴったりと合った制服を着ており、室内の魔法灯の光を浴びた金色の長い髪は、流れる蜜のようだった。
彼女の顔には余分な表情が一切ない。
海のように青いその瞳は、波一つ立たない湖のように平穏だった。
テスト会場にいた時と同じように、すべてを見透かしているようでいて、何一つ気にかけていないようにも見えた。
彼女は長机の前まで歩み寄って軽く一礼し、いかなる個人的な感情も交えない、事務的な口調で報告を始めた。
「……現場の記録によれば、受験生アーガス・アイアンソーンは最初の防御魔法のテストにおいて、極めて低い魔力消費で満点レベルの防護術を発動させ、同年代を遥かに凌駕する効率と安定性を示しました」
青風学院の代理人はそれを聞いて微かに眉を上げ、その目に驚嘆の色を走らせた。
明らかに、アーガスを潜在的な防御の要として見なしているようだった。
リナはそれらの反応を意に介さず、言葉を続けた。
「その後の『指向性魔法』のテストにおいて、彼は炎の矢を放ちましたが、計三十数発の火球はすべて制御を失い、弾道は混乱を極め、まさに災難と呼ぶべきものでした」
彼女は一呼吸置いた。
「しかし矛盾していることに、その混乱が広がる寸前に、彼は驚異的な速度で『全員』を保護するのに十分な防護シールドを展開しました。これは、彼が自身の魔法が暴走することを事前に予測し、決定的な瞬間に自ら防護を行ったことを示しています」
彼女の口角が微かに動いた。
「全体のプロセスは、まるで緻密に計算された『暴走を装った演技』のようでした」
鎧風のローブを着た赤紅学院の代理人はそれを聞き、軽薄な口笛を吹いた。
その態度は、院長のパグニー本人にそっくりだった。
報告が終わると、リナは再び一礼し、黙って壁際へと下がった。
彼女は壁に寄りかかり、腕を組んで、再びあの気怠げな姿に戻った。
ただ、その青い瞳だけは面白そうにアーガスをロックオンしていた。
まるで彼が次にどんな「面白い」芝居を見せてくれるのか、期待しているかのようだった。
【あとがき】
応援や★★★★★評価、ブックマークが、この物語の火力になります。
次の章も、全力で鍛えます。




