第二章:測定不能な凡庸 ——世界樹の下、凡鉄を以て神の天秤をハックする-2
【第二幕:魔力値……極めて豊富!!】
あの騒ぎは最終的に、試験官の疲労しきった「次のテスト、魔力総量」という一言で幕を閉じた。
列は広間の反対側へと誘導された。
ここの雰囲気は適性検査エリアよりもさらに厳粛で、喧騒の市場から荘厳な教会へと足を踏み入れたようだった。
中央には巨大な透明な水晶の円柱がそびえ立ち、その中には液状の星屑のように柔らかな白い光を放つ神秘的な液体が満たされていた。
液体の中には、純粋な魔晶石で彫刻された、目盛りのついた浮き筒が浮かんでいる。
装置全体は巨大な温度計のように見えたが、測定するのは温度ではなく、魔力の総量だった。
アーガスはその計器を見て、初めて心の底から絶対的な自信が湧き上がるのを感じた。
適性検査は単なるソフトウェアの互換性の問題に過ぎないが、魔力総量は正真正銘のハードウェアの性能だ!
ソフトウェアには互換性の問題があるかもしれないが、ハードウェアの性能は絶対的だ!
これこそが、彼が赤ん坊の頃から自作の「魔力ダンベル」を使い、昼夜を問わず、最も科学的な成長曲線に従って鍛え上げてきたコア能力なのだ!
この物理的指標において、彼はこれら温室育ちのお坊ちゃんお嬢ちゃんたちを完全に圧倒(蹂躙)できるという絶対的な自信を持っていた。
あの白鷺一族のエルフの少女が再び先陣を切って前に出た。
彼女が計器のセンサー石に手を置くと、常に少しの傲慢さを帯びているその瞳には、当たり前のような余裕が満ちていた。
それは白鳥が、自分が必ず飛べることを知っているかのようだった。
円柱の中の発光する液体が瞬時に沸騰した!
水晶の浮き筒は見えない巨手に持ち上げられたかのように、極めて優雅かつ猛烈な勢いで急速に上昇していく!
それは軽やかに、いささかの停滞もなく、「優秀」を示す七割の目盛りを越え、最終的に頂上近くの「超凡」を示す八割五分の位置でゆっくりと安定して停止した。
その強烈な光は、少女の横顔をまるで神が降臨したかのように照らし出していた。
「魔力総量……極めて豊富!」
試験官が高らかに宣言し、その語気にある称賛はもはや隠すことができなかった。
群衆からは再び雷鳴のような感嘆と拍手が巻き起こり、それらの声は潮のように次から次へと高まった。
アーガスはこの光景を見て、心の中の自信が頂点に達した。
この程度の魔力総量など、彼から見れば大したことはない。
なにしろ、彼は最も科学的な方法で十数年も訓練してきたのだから!
ついに、アーガスの番が来た。
彼は待ちきれないように前へ進み出ると、手のひらを力強くセンサー石に押し当てた。
彼は広間全体を照らすほどの栄光を迎え入れる準備をしていた。
脳内では、浮き筒が速度を出しすぎてドームの天井をそのまま突き破る場面さえ予行演習していた。
それは間違いなく、全員を驚愕させる瞬間になるはずだ。
光の球が点灯した。
浮き筒が上昇し始める。
速度は速く、圧倒的多数の一般受験生のレベルを安定して超えていき……
そして、六割の目盛り線に到達した瞬間。
まるで見えない壁にぶつかったかのように、ピタリと停滞してしまった。
アーガスは呆然とした。
彼は魔力の出力を上げ、浮き筒をより高い場所へ押し上げようと試みた。
しかし、その浮き筒は無駄に目盛り線の上下で微かに震えるだけだった。
まるでガラス瓶に閉じ込められた昆虫のように、もはや一ミリも前へ進むことはできなかった。
試験官はその静止した浮き筒をちらりと見ると、淡々とした事務的な口調で宣言した。
「魔力総量……中の上」
「中の……上?」
この二文字は、真っ赤に焼けた二本の鉄鎚のように、アーガスの自信に満ちた心に激しく打ち下ろされた。
彼は呆然とし、信じられない様子で、それ以上明るくならない光の球を見つめた。
その感覚はまるで、自らを天才だと思い込んでいた学生が、自分の成績がただのギリギリ合格に過ぎなかったと突然気づいた時のようだった。
あり得ない(エラーだ)!
彼が生まれてからずっと続けてきた、最も科学的で最も効率的な訓練が……なんと……ただの「中の上」だと?
これは、彼の異世界から来た「転生者」としての誇りが、初めてこの世界の冷酷なデータによって真正面から打ち砕かれた瞬間だった。
彼がその場に立ち尽くしていると、周囲の貴族たちから向けられる視線が困惑から納得へと変わり、「なんだ、その程度か」という軽蔑で満たされていった。
それらの視線は無数の氷の錐のように、次々と彼の心臓を刺し貫いた。
彼が魂を抜かれたようにテスト台から降りようとしたちょうどその時。
記録を担当していた、優美な体つきの年配の女性試験官が彼を呼び止めた。
彼女の声には年長者特有の温かさがこもっており、まるで冬の日の暖かな日差しのようだった。
「坊や」
アーガスは顔を上げた。その目にはまだ茫然とした色が残っていた。
女性試験官は、挫折によって真っ白になった彼の顔を見て、その目に一抹の哀れみを走らせた。
彼女は優しく慰めるように言った。
「あの長い耳の怪物たちと比べちゃダメよ。彼らの血管に流れているのは血ではなく、純粋な魔力なんだから。ドワーフの血が流れているあなたたちにとってはね」
彼女はその浮き筒を指さした。
「大半の見習いの初期値は三割から四割といったところよ。六割を超えられれば、卒業する頃には立派な上級付与術師になれるわ。あなたのこのスタート地点は、多くの人の一生の到達点よりもずっと高いのよ」
この温かい慰めの言葉は、アーガスにとってはむしろ残酷な判決書のように感じられた。
稲妻が閃くような瞬間に、彼はついに理解した。
自分の長年の「優越感」は、実は間違ったサンプル(サンプル)の上に成り立っていたのだと。
彼が比較対象としていたのは、父、母、兄、姉、職人と主婦に過ぎず、正規の魔法使いでは全くなかったのだ。
それはまるで、小さな池で王様気取りだった魚が、突然果てしない深海に放り込まれたようなものだ。
現実は、エルフは母親の胎内にいる時から、彼よりも数倍高い魔力を持っているということだ。
スタートラインが違う。彼は今この瞬間になるまで、そのことに真に気づいていなかった。
これは彼が初めて「血脈の壁」の存在をはっきりと感じた瞬間だった。
彼のあの科学的体系をもってしても容易には越えられない、絶対的な溝だった。
彼は失意の中でよろめきながらテスト台を降りた。
周囲の貴族たちの「なんだ、その程度か」という軽蔑に満ちた視線が、無数の氷の錐のように、次から次へと彼の心臓に突き刺さった。
彼は試験官の次なる指示も耳に入らず、ただ茫然と人の波に従った。
見えない力に押されながら、自分の誇りを完全に打ち砕かれたその真理の広間をよろめきながら出て行った。
石の廊下に響き渡るそれらの足音は、彼の心臓の鼓動と入り交じり、まるで悲しい挽歌のようだった。
冷たい声が、彼を混沌とした思考から現実へと引き戻した。
出口の所にいたのは、あの生徒会の金髪の少女だった。
彼女は無表情にテストを終えたばかりの新入生の列を誘導しており、手にした名簿で別の廊下を指し示していた。
海水のように青いその瞳は、霜が降りたガラスのように冷え冷えとしており、目の前にいる一人一人を淡々と見渡していた。
しかし、彼女の視線がアーガスに落ちた瞬間、その目にほとんど気づかれないほどの興味の色が走った。
彼女の声にはいささかの温度もなく、ふわりと宙に漂った。
「次の項目、実践テスト。ついてきて、列から離れないように」
この瞬間、アーガスは残酷な現実をようやく理解した。
この世界では、才能と血統が時に努力よりも重要になるのだと。
そしてこの認識は、彼にとって打撃であると同時に、成長の始まりでもあった。
【あとがき】
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次の章も、全力で鍛えます。




