【第四幕:忘れ去られた『一角獣(ユニコーン)学派』。俺がその真実を暴いてやる】
まさにその時。
「教授」
平坦で、いかなる感情も交えない声が、教室の最後列の暗い隅から響いた。
全員の視線が、一斉にその方向へと向けられた。
アーガスが手を挙げていた。
トーマス教授は一瞬言葉に詰まった。
彼は隅にいるその影を見た。いかなる家族の紋章も身につけていない新入生、一人の平民だ。
「そこの君」
彼は少し意外そうに口を開いた。
「君には……何か違う見解があるのかな?」
教室内のひそひそ話がさらに大きくなった。笑う者もいれば、首を振る者もいる。
彼らはこの身の程知らずな平民が恥をかくのを見るのを待っていた。
アーガスは立ち上がった。
彼はエンジニアの論理に満ちた、いささかの感情も交えない声で、教室全体の認識を覆すに足る問題を提示した。
「教授、もし魔力が連続した『流体』であるなら、理論上、『水路』すなわち魔法陣が破損していない限り、水流が詰まることはあり得ません。損傷のない完璧な水道管の中で、水が途中で止まってしまうことなどあり得ないのと同じです」
彼は言葉を切り、この単純なロジックを浸透させた。
「しかし、もし……」
彼の声は相変わらず平坦だったが、一抹の鋭さを帯びた。
「魔力が流体ではなく、不連続な『粒子』で構成されているとしたら? 魔法の失敗は、虚無的な『心の誠実さ』や『意志の固さ』によるものではなく……術者の魔力の『粒子』が粗すぎて、魔法陣の回路にあるより細かい『網目』を通過できないことによって引き起こされる、『構造的詰まり(ストラクチュラル・ジャム)』である可能性はありませんか? 粗い砂が目の細かい篩を通り抜けられないように」
その言葉が落ちた瞬間、階段教室全体が死のような静寂に包まれた。
トーマス教授は教壇に呆然と立ち尽くし、手にしたチョークは力なく垂れ下がっていた。
常に古い井戸のように静かだった彼の顔に、初めて衝撃と荒唐無稽さが入り交じった複雑な表情が浮かんだ。
その表情は、敬虔な信者が突然「神は偽物だ」と聞かされた時のようだった。
そして周囲の学生たちは、完全なる狂人を見るような目で、隅に立つその人影を見ていた。
「あいつ狂ってるのか?」
「魔力が粒子だって? 次は魔法なんて存在しないって言うつもりか?」
長い沈黙の後、トーマス教授はようやく自身の声を取り戻した。
彼はアーガスを、まるで同情に値する、魔に魅入られた異端者を見るような目で見つめた。
「そこの君」彼は淡々と言った。「君の観点は非常に……想像力に富んでいる。おそらく君は、図書館のどこかの隅で、『一角獣学派』が提唱した、とうに反証された狂気じみた仮説を見つけたのだろうね?」
彼の語気には哀惜が混じっていた。
「若者よ、他とは違う者になりたいという君の渇望は理解できる。しかし、魔法とは厳密な学問であり、君が奇をてらうための舞台ではないのだ。魔力は連続した流体である。これは六つの魔法の塔と、無数の偉大なる魔法使いたちが千年の歳月をかけて検証してきた真理なのだ」
「それら『粒子論』の支持者たちは、かつて様々な実験で自らの理論を証明しようと試みたが、最終的に、彼らは全員失敗に終わったのだ」
彼は棺の蓋に釘を打つような、断定的な口調で締めくくった。
「さて、この話はここまでだ。君には正統な魔法理論の学習に精力を注いでもらいたい。歴史によって誤りだと証明された邪道に時間を浪費するのではなくね」
彼は教典を閉じ、授業の終了を宣言した。
学生たちは次々と立ち上がった。
彼らはアーガスのそばを通り過ぎる時、無意識に数歩避けて歩き、その目には嘲笑、軽蔑、そして馬鹿を見るような哀れみが満ちていた。
「本当に馬鹿ね、あんな異端の邪説を信じ込むなんて……」
「ユニコーン学派? あれは机上の空論しかできない敗北者の集まりだろう?」
「『詰まり』だなんて……あいつは魔法を下水道の修理か何かと勘違いしてるんじゃないか?」
アーガスはそれらの軽蔑に満ちた視線を意に介さなかった。
彼はただ、指先でノートのシワを伸ばすことに集中していた。
そして、整った字で三行の文章を書き留めた。
「『一角獣学派』、粒子理論の提唱者」
「ステータス:主流の学術界によってすでに反証済み」
「疑問:反証の根拠は何か? 実験のデータ(ログ)はどこにあるのか?」
(……なるほど。これは俺の新しい発見ではなく、すでに存在していたが、失敗と見なされた仮説だったのか)
(ユニコーン学派……この名前には嘲笑の響きがある。しかし、あんなにも激しくあざ笑われるということは……彼らがかつて、主流の学術界を恐怖させるほど、真実に近づいていたという何よりの証拠だ)
(もし彼らの理論が正しいのであれば、なぜ……反証されたんだ? 本当に間違っていたのか、それとも……意図的に隠蔽されたのか?)
彼はノートを閉じ、視線を微かに鋭くした。
次のステップ(タスク)は明確になった。彼は図書館に行かなければならない。
あそこなら、「ユニコーン学派」に関する手掛かりが見つかるかもしれない。
そのいわゆる「反証実験」とは一体何だったのかを確認する必要がある。
彼は立ち上がり、ノートを慎重に懐にしまった。
教室の学生たちはすでにほとんどいなくなっていた。誰も彼に注目せず、誰も彼を気にかけなかった。
それが一番都合がいい。
彼は黙って教室を出て、廊下の影の中へと消えていった。
彼の目標は、初めからこの者たちの承認を得ることではなかった。
彼の目標は、
真実だ。
【あとがき】
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