悪魔の質問力
「ねぇ〜、ヒーロー役銀行でやったんだよね!いいな〜私もやってみたかったな〜」
「どこに興味もってんの?もぉ〜大変だったんだからねぇ」
数日前にあった強盗事件で学生の間ではよく盛り上がっていた。しかも、毎日。
私は柚葉とその話をしていた。そこであったことを話したら、興味を持たれインタビューを受けてるような感じ。
私はそれで疲れる時もあるけど柚葉のそのかわいさや好奇心の強さは素直にいいところだから許している。
「ねぇ、あの陰キャが一役かったらしいよ。なに、あいつ調子のんなし」
少し離れた所から 露骨にきこえるように何人かの女子が話す。
私は聞こえないふりをして彼女の話に耳を傾ける。
柚葉は声をひそめていう。
「無視していいよ、あんな声。」
不機嫌な顔をして言う柚葉。それでも気になってしまう。ネガティブね影響はポジティブより2倍も注意を引く力は侮れない。
何気なく過ごしているとそいつらは私に嫌がらせをするようになった。
別の講義を受講していると女子から間違いを大げさに言われたり、変な噂流されたりする。
それは毎日続き、ある日のこと。
学校で私が廊下を歩いてた時に荷物を落とした学生がいた。そっと私が落ちた資料を集めていると…。
「ねぇ!なんであんたなんかが人助けに加わるの?いつもジトッとしたキャラなのに」
おそらく付けられていたのか、3人の女性に絡まれた。私は集めた資料を落とした学生に渡して立ち上がって言い返した。
「人として目の前で困っている人がいたら助けるのは親切な行いだと思うけど」
「あら、そうやって自分はヒーローとでもいいたいわけ?」
「別にそんなんではないし」
面倒だ、速くこの場を去ろう。資料を落とした学生に気を付けてねと言い出したときだった。
べチン!
私の頬を弾けるビンタの音。思わず、目が見開いた。
ぎゅ…
髪を握られた。私は強制的に顔をそいつの方を向いてそいつはいった。
「調子のんなよ?次はどんな仕打ちしてやろうかな」
流石に睨みつけかえした。忌々しいことこのうえない。
そいつらのとりまきの一人は…私を哀れむ表情、もう一人はすごくニヤついているし笑っている。もう一人はよくわからないとして、ニヤつくやつだけは駆逐したい。腹の底にマグマみたいな熱い怒りがめばえる。
バン!
突き飛ばされて私は地面に尻もちをつく。資料を落とした学生は後ろにいて、震えるような声を漏らした。
目の前のそいつらは立ち去った。だけど、憐れんだ少女だけはなぜだろうか、立ち去る時にこちらを心配してた。もしや彼女も…。
「大丈夫ですか?」
「平気。」
怒りの矛先を間違えないようにそっけなく、ただ一言はっきり答えた。
その日の帰りにばったり柚葉にあってしまい、私の家まで連行された。断ったけど彼女は言い張り出してしまい、悪魔に頼もうとまで話し出す。
家に着き鍵を開けると元気な声が出迎えてくれた。
「おかえり、里香。今日はどうじゃったかな?」
まるで母親みたいな出迎えに柚葉は笑う。私はムスッとした表情一つ変えないでいた。
「どうしたん、ほっぺが少し腫れてるの。それに髪がぼさついている」
「…」
黙っていると柚葉が喋りだす
「最近、いじめられてるの里香。銀行での一件以来目をつけられて。」
スピアは事情を悟るのが早い。
「ほぇ~、キラキラする奴をみて醜いわけじゃな」
「そんな所かな」
どこかソワソワしている柚葉。
「あの…里香を助けてほしいの」
すると、スピアが詰め寄って答える。
「妾たちのメリット、そして代償は何じゃ?」
「え…」
「そりゃ悪魔に頼むからにはそれに見合うだけのものがあって当然じゃろ」
ニコニコと腕を後ろでくみ、おねだりをする仕草で柚葉を見る。
「…私の時間…」
「その程度か…」
柚葉の言葉に気力を落とし冷めた言い方をするスピア。
「何も対価払わずに手に入るとでも思っているのか?この小娘どもは」
鋭い眼差しと低い声に柚葉は口をゆがめながら足が一歩さがる。
私は俯いたまま何も言わず黙っていた。
「お前はお前で何か言えよ」
怒りの矛先が私に向く。当事者なのに何も言わないのにそうならないほうがおかしい。でも、何もいいたくない。
「アスカ」
スピアがアスカにきこえるように呼びつける。多少不機嫌な感じ。眉をひそめ、いつもの民族衣装と和服みたいな服装に身を包み長い黒髪の悪魔が玄関先にきた。
「アスカ、こいつの感情を読み取れ」
「私、あんたのそれを読み取るための機械じゃないのよ」
腰に手を当てて答えるアスカは深いため息をついた後私を見つめた。
しばらくすると、アスカは妙なことを言う。
「なんか、読めない」
「おい、ふざけんな」
「マジ」
アスカが髪をかき上げながら、私のことを読み取ろうとする。……。
1分後アスカはまた口にする。
「やっと分かった。」
私は意識が戻ったように顔をあげた。あれ、今まで私どんな表情だったの?…記憶がない…。思い出そうとしても、あいまいだし…。
目の前にアスカとスピア…がいる。最後に記憶あったの柚葉にあって、彼女が悪魔に頼むとかいい出して…そこから罪悪感に襲われて…。その先の記憶0だ…。
「えっと…なんで2人とも玄関にいるの?」
「ちょっ、どうしたの?急に。あんたがいじめられているって柚葉からきいたから、話だけ聞いてたんでしょ?」
「そうだよ、里香。私が里香の代わりに悪魔に頼みごとしてたの!」
「私の代わりに?!ありがたいけど…迷惑になるから、それに悪魔に頼んだ所でどうにも…」
するとアスカが私の方を向いて言い放った。
「あんた、頼みもせずに最初っから諦めるのは話が違うわ。そんなんだから、何も変わらないのよ。ダメ元で頼んでみなさいよ!」
激昂なのか尻を叩くような励ましなのかよくわからない。困った顔を私はした。
「あと、それと迷惑だなんて思ってないし。勝手に決めつけないでもらえる?!」
両手を腰に当てて、胸を突き出し体を私の顔に近づけた。頬を少し膨らませて可愛く起こる。最近それ多いな。気に入っているのかな。
「妾も別に何とも思っておらんぞ!いじりがいのある出来事が舞い込んできたとしか思っておらんからな」
2人とも、私に気を使ったのかな…。なんか申し訳ないし、面倒なことをかけている感じがとてもいたたまれない。
「申し訳ないとか、迷惑かけて罪悪感かけてる思わなくていいのに。あんたって本当にわかりやすい引っ込み思案さんね。顔を出したと思ったら、危険を察知してすぐそれを隠す亀みたいね。」
「亀扱いするな!」
「迷惑かけられたら、その分迷惑かけ返すだけなんだから」
「それやられたらやり返す的な反応まじやめてよ!迷惑です!」
「迷惑かけてるのどっちよ」
いつもの言いたい放題の始まり
結局、その後アスカとスピアは手助けしてくれることになった。私はリンゴ一つ分心にのしかかる重さが半分くらいに和らいだ。とーても矛盾しすぎて笑っちゃうよ。だって悪魔が人助けだよ。意味わからなくない?それに私のことを動かい物に例えること大好きな連中に助けられるのは変な気分。
次の日の朝、早速そいつらに乗り込むことになるのだけど、スピアがある課題を与えてきた。
「今回のテーマは質問じゃ!」
「質問?」
スピアはいけしゃくしゃくと話を切り出す。ピンとこないけど…今回は交換条件だから、真面目に聞いてあげよう。
「相手から話を聞くにはこちらの質問にかかっているといって間違いなし。質問で人を動かした例をあげるならゲスティバーグ演説で使われた質問がいいじゃろ」
飛びすぎな話にギョッとした。てかなんで人間世界のことそんなしってるの?!
「その中であなたはそんな人を見捨てるようなことをしたいですか、残忍なことをする人々ですかって。」
確かに質問にはなっているしそんなことをしたいとは思うことは少ないし。
スピアは力説して私に質問の重要性を分からせようとした。なんかすごい。
昼休み、いじめた奴らを校内で探してたら、食堂エリアで見つかった。少し心細い所はあるけど話かけよう。
「あのさ、なんでいじめるの?私のこと」
「はぁ?」
いじめできた3人。一人は、リボン結びをしてる女、短髪の女といかにも内気な肩まで髪がある女性一人。
手に汗がにじむ。左にアスカ、右にスピア。険悪なムードがその場を支配する。
「なんでってあんたが気に入らないから」
「どんな所が。」
「陰気臭いのにヒーロー役とかまじムリ、ずっと暗いやつは暗い性格してろってーの」
眉と目をひそめ、威嚇してみた。ほんといらつく。
「あと、それといじめやろうとかいい出したのは、こいつだから。」
指を刺されたのは内気そうな女性。私達は彼女を見つめた。疑いの眼差しをそそぐ。
「私達は用事あるから。あ、こいつは自由に使っていいよ。ボコるなり、けなすなり」
「ありがとうな、じゃーな」
スピアが軽くそいつらに、礼をいった。
その女性は虚しそうで、とても驚いていた
「ちょっ!」
そういって2人は立ち去った。
とても最低!つみなすりすけてそんな卑怯者を野放しにするの?!てか、スピア!
「さて、邪魔は居なくなったことだし、ゆっくりなしがきけるな」
彼女たちが立ち去った椅子に悪魔2人が座る。
2人が真ん中の少女に近寄り、言い寄った。
「名前は何じゃ?」
「粋怜です」
「最近学校とかやらは楽しいか?」
至って単調な質問。これ意味あるの…。そう思ってた時粋怜さんは口を開く。
「楽しくない。」
「どのように楽しくないのじゃ?」
緩やかな言い方で問いかけるスピア。その表情は相手の気持ちに寄り添うかのような柔和な笑顔だった。私は粋怜さんの目の前に座り傾聴する。
「私もいじめられている。私はあなたをいじめるつもりはなかったけど…」
俯く彼女にスピアが鋭い殺気を振りかざす。
「じゃ〜なんでやった?」
「やらないと恥ずかしい写真をネットにさらすって言われた」
瞳の大粒の涙が流れる
「そんなくだらない理由で、何をしたいのかのう。妾ならもっとひどい仕打ちを交渉カードに出す。」
スピアには妥協がない。相手に食らいついたら、どこまでも噛みつこうとするサメの牙にそっくり、相手が降参しても止めようとはしない姿勢から本気でいじめを潰そうとしてるのがうかがえる。骨の髄まで食らいつこうとするサメは粋怜さんのビクビクする思いに切れ込みをいれるように問いただした。
「なぁ、主犯はアイツラか?どんな仕打ちをする予定だ、よく集まる場所はどこだ、何をコイツがお前らにしたんだ、答えろ」
粋怜さんの目から溢れる雫には、本当に敵に回してはいけない邪神を攻撃したのだと、気付いたが時は戻ることはなさそう。それを見た時、薄っすらと笑みがこぼれた…。それは人を憎だす悪魔の微笑とも言い換えられる。
粋怜はゆっくりと答えた。
「彼女達はよく、学校近くの公園にいる。…たぶん…嫌な写真や蹴る殴るが日常になるかも…他の人にも嫌がらせして、あなたを孤立させようとすると思う」
泣きべそをかく粋怜さんに向かって胸ぐらをつかんで静かに言い放った。
「お前の命じゃ、悪魔には見合わないから、殺さないでやるよ」
殺意をむき出しに粋怜さんの精神は殺したようなもんだ。私は侮蔑する目で見ることはなかった。スピアの言いたいことにも共感はできる、だが少しやり過ぎでもあるがこれでも柚葉といたときよりはマシだ。私はとどめに二度やらないなら、誰かにばらまく気はないといった。そして最後にある頼み事を提案したのだ。
ふつふつと湧く思いは胸を高鳴らせ、私を苔にした奴に鉄槌の槍を突き刺して、見殺したい。
私は今日の午後、奴らに刻印を刻む、一生消えない悪魔のスタンプを。
放課後、私は校門で待ち合わせをした。そう、悪魔と。いじめの根っこを全て腐らせてやる。私にやり返しができることを見せつけ、後悔では済まない烙印を刻むんだ。
「準備できたか、あれはもったよな?」
「えぇ」
「じゃ、やりにいく」
私達は出陣し、奴らがよく集まっている公園に出向いた。案の定、今日は奴らは居るみたいだ。
粋怜さんからきいた話だと、今日のことを話すために集まるらしい。だんだん脈が速くなる、復讐のときは間近。
公園に入って私達は辺りを見渡す。枯れ葉が地面に散らばり、少し閑散とした様子。公園には小さい子どもむけの遊具、ベンチ2つ、飲水が飲める蛇口がある。
その一つのベンチにあの2人が輝く目をしながら、スマホを一緒にみていて笑っていた。その顔を見ただけで憎たらしく見える。
私達はゆっくり向かう、威圧的な感じを出すためだ。
「あんたに話がある。」
「なに?陰気臭いあんたが私に何のようなの」
鼻先であしらうような態度にビクトもせずに正面にたって、まるで探偵のようにこいつの悪事を暴き始める。
「あんたが私をいじめの対象にしたきっかけはあの銀行事件。私があそこにいて、人を助けている様子がテレビに映った。」
彼女達はこちらを睨見つけるように見る。私は台本が読まれるかのように続ける。
「そこであなたは私のことを憎いと感じ、手始めに悪い噂や私の性格の欠点を広め始めた。でも、なんも私とかかわりのないあなたがなぜ標的にしたのか。それはどうしてですか」
「たまたま目に入ったからよ」
キビスを返すように彼女は私達にいう。
「私がテレビに映ったのは間違いないでしょう、でももっと大きなことがあります。それはこの事件が学校中で話題になって、私のことを陰気臭いことだけは知っていたあなたはヒーローからひきづり下ろそうと考えた」
相手の顔が引きつった。
「その後、私が大勢の前で恥をさらすように仕組んでどんどん立場を悪くさせるように仕向けた。その証拠に私をわざわざ廊下で突き飛ばした」
相手の顔がますますおどつき始める。
「そんなわけないでしょ!第一あそこであんたを見かけることをどうやって知るってんだよ!」
「つてじゃ」
突然スピアが話し出す。
「あんたは友人が多い。だから、コヤツが通る道をあらかじめ、友人から聞いてたんじゃろ。どうせ、写真を見せていつも通り道を把握してた。そこで一人にコケるように芝居でも組んでいたら、まぁハメ技は成立するしな」
いじめた奴らは白い歯を歯ぎしりするようにかんだ。
「それを最後は粋怜さんのせいにして、全て丸く収めてチヤホヤされる算段であった、て感じかな」
アスカが事件のオチを語る。相手の表情には冷や汗と真っ青な肌がうかがえた。
「その証拠は粋怜さんの友人の人たちにあなたから送られたメールで確かめられる」
私はポケットからスマホ取り出してそれを見せた。
「そんなのないわ!あるはずがない!だってけした…」
自白をしたようなもんだコイツ。チョロい。3人ともあっという思いがシンクロする
いじめの主犯であった人が言い張る。
「あんたみたいな奴が気に入らないのよ!ずっと陰キャのくせにスターみたいなことしやがって!腹立たしいのよ!人生上手くいってなさそうなのが突然チヤホヤされやがって生意気なのよ!」
大声を張り上げ私をすごい睨見つける。立ち上がって主犯の一人が殴りかかろうとした、その瞬間隣からそれを止める手が。
「はぁ?人生変えようともせずに、そんなダラダラ怠惰な1日を過ごすてめぇーになんか生きてるだけで邪魔だよ、そのへんの障害物よりな」
片手でスピアは相手のパンチを止める。
「はぁ?何この小さい女は。あんたに説教される筋合いねぇーよ!」激昂を飛ばす
「あんたには耳も手も腕ももぎ取られてもいいよな」
右手を振り上げたスピアは左手で押さえてた相手の手めがけてチョップをカマス。相手はうめき声のような断末魔の叫びをあげた。
「安心しろ、おってはないがそれに相当する痛みだけは与えたからな」
隣りにいたいじめの人はよろめき唖然としていた。
「いいか、二度と目の前に現れるな、お前は土の肥料にすらなれない哀れな人間だからな、覚えておけ」
するとスピアが後ろを振り返って私の方を、ギロッと見た。
「何か言い残すことは」
低い声で質問してきた
「哀れな人間はしね、目の前にでてくるな」
あのあと私は少し記憶がない。どのへんからかというとスピアが脅しをかけ始めた辺りだ。アスカにそのへんのの所を聞いてみたら、私は最低な言葉をいったらしい。なんか少ししょげてしまった。どんなことをいってしまったのか気になるけど教えてくれなかった。
「まぁ、これでなくなると思うし、しっかりいけるね」
アスカの表情には雲一つないぐらいの笑顔で私にいった。
悪魔であったことを忘れさせる照明のような明るい笑顔に私の筋肉は緩む。素敵。
「策がうまくいったな」
スピアはゆっくり笑みが広がる。
どんな作戦だったのか。それは探偵のように追い詰める。証拠や話を校内の人に質問して、聞き出しまくり真実を目の前で論理攻めして倒す。ただ、質問が難しかった。
アスカに教えてもらった質問の仕方は 好奇心をもって知らないことを聴くようにしたり、どんなことをしてたのかを質問するようにしたりだって。
例えばアスカが情報を手に入れようとして使ってたのが「いじめをしていた主犯の奴ってどんな人?知らないから教えてもらえると助かるの」とか「いじめをしていた主犯はどこによくいるの?」など5w1hの質問をしまくってた。
それを参考にして私も使って情報を調べてあの撃退法に繋がったわけだ。
よくやれたなと胸を突き出した。
こうしていじめはなくなり日常が戻ってきた。
「ねぇ変わってきたよ」
私は軽くスピアに呟く。家のリビング、夜に静まりかえる。
「ふ〜ん」
なんか興味なさそう…。
「破滅は始まったと、楽しみじゃな」
「そうね」
彼女が精神を崩壊するかも…それだけは私は望んでない
第4話終