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終末の七勇者  作者: ヤミ
二章 第一次異世界大戦
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第六十七話 城内での休息

皆さんこんにちは。

ヤミです。

本日は第六十七話を投稿させていただきました。

二日目の修行を終えた皆に、城内にて大浴場での入浴と大食堂での夕食が待っていた。

是非お楽しみください。

「はぁー!やっぱり風呂は気持ちぃ!」

 湯船に浸かるトーマスは浴場で声を上げる。その声は反響して響き渡っている。

「お前は相変わらず声がでかいな。」

 クラウスがボソッと言うと

「お前は相変わらず声がちっさいな!」

 そこへルベルとアランも湯船に浸かる。

「はぁ、なかなかいい湯だなぁ。」

「そうだな。」

「よぉ!ルベル!アラン!」

「おう。」

 トーマスが声をかけるとアランは声を返すが、ルベルは少し手を上げるくらいだった。

「どうだ?いい湯だろ?」

 ダルヴィッシュ達も浴場へ入ってくる。

「めっちゃいい!」

「それは良かった!」

 なかなかにでかい声で会話するトーマスとダルヴィッシュを神木とクラウスは少し迷惑そうに見ている。すると神木の隣に流星が腰掛け

「元気にやってましたか?《龍神》を追い出された後も。」

「ああ。いい仲間に出会えた。生徒にもな。」

「そっか。教師をやってたんですよね。」

「ああ。星影、茜に……悠都…。」

「泣かないでくださいよ。」

「泣いてねぇよ。汗が流れてるだけだ。」

「そんなに暑いですか?」

「うるせぇよ。」

 神木の肩に手を置きポンポンとする。

「《医者》も大変だろ?」

「まぁ。でも《世界政府》関係じゃなければ楽なもんですよ。」

「そうか。」

 メルダインはトーマスとクラウスの近くへ寄ると

「今日は頑張ったな。明日も気合い入れてけよ。」

「もちろん!」

「ああ。」

 二人は頷く。一方女性陣は

「はぁぁぁぁ!お風呂気持ちぃぃ!」

 ヤミが一番乗りで湯船に浸かり今にも溶けそうになっていた。

「ヤミちゃんお疲れ。」

「アリスもお疲れ様ぁ!いやぁ、大変だったねぇ!」

「そうだね。アルケインさん容赦無さすぎだよね。」

「本当に!か弱い女の子を大切に扱ってほしいよ!」

 そこへリリィとスティカ、キツネが入ってくる。

「お!みんなお疲れぇ!」

 ヤミが元気良く声をかけると

「ふふ。ヤミちゃんは元気ね。」

 スティカが微笑みかけヤミの隣へ浸かる。その隣にリリィとキツネも浸かり

「疲れたぁ!まったく、メルダインが容赦無さすぎる。さすがにワタシも疲れたわ。」

「皆さん、お疲れ様です。」

 キツネはニコッと微笑む。リリィの元へヤミは近づいていき

「リリィちゃん、私も疲れたぁ。」

 とリリィにべったりくっついてくる。

「ヤミがこんなんになるなんて珍しいわね。」

 リリィが言うと

「ふふふ、やはり一番実ってるモノは柔らかくていいね!」

 ヤミはニヤニヤしながらすり寄ってくる。

「ヤミ、これはセクハラかしら?」

「ううん、違うよー。充電中ぅー。」

「まったく。」

 リリィは子供を見つめるかのように優しい眼差しを向け、ヤミの頭を撫でる。

「ムフフン。」

 とヤミは気持ち悪い声を出すが気にせず

「アリスは何か習得できた?」

 スティカがアリスに質問すると

「うーん、あんまり。魔力量を上げていくって話でひたすら能力を使い続けてただけで、もうへとへと。」

「私達はずっと走るだけ。スタミナ着けないとどうにもならないって言われてね。」

「大変ね。」

 するとヤミは

「キツネちゃんは魔法とか使えないの?」

「私は使えないことはないですけど、生れつき魔力を使う器官が弱くて、一回魔法を使うと胸がぐって苦しくなってしまって。」

「それは大変だねぇ。そう言うのって治らないの?」

「今の医療では治せないって言われました。」

「そうなんだ。…あ!でも流星とアルベルトなら治せるんじゃないかな?」

 するとリリィとスティカは

「確かに。」

「あの二人なら出来るかもね。」

「流星さんは知っていますが、アルベルトさんとはどのようなお方なのですか?」

「なんだろねぇー。科学者?発明家?みたいな人。」

 ヤミが答えるとリリィが

「《発明家》だったはずよ。」

「そっかそっか。《発明家》だって。」

「そうなんですね。」

「アルベルトもこっちに連れてこられてるのかな?」

「分からないわ。でも星野先生がこちらに来てるとなると《整合騎士団》は全員こちらに連れてこられてる可能性はゼロじゃ無いわね。」

 リリィがそう答えるとアリスは

「やっぱり、《世界政府》は敵なのかな?ワールド以外の人が流星を転生したって可能性もあるもんね。」

 スティカは

「確かに。ルベルも《世界政府》が異世界への移動手段を持ってるって言ってたし。」

 そんな話をしているうちに沈黙が訪れる。

「みんな、そんな険しい顔してるとシワが増えるよぉ。」

 ヤミがそう言うと皆はふっと笑う。それから男性陣も女性陣も風呂から上がり、ダルヴィッシュに案内され大食堂へ行く。そこにはたくさんの豪華な料理が用意されていた。

「うっしゃー!飯ぃ!」

「ごはーんっ!」

 トーマスとヤミははしゃぎだし席に着きすぐに食べ始める。

「おい!クラウス!この肉うまいぞ!」

「アリス!このパスタなんかすごく美味しい!」

「ルベル、お前の仲間内達は落ち着きがないな。」

「フッ。良いことだろ。案外楽しいぞ。」

「へぇー。そうかい。」

 ルベルとアランがそう話していると、神木が

「お前らそんな喋る仲だったか?」

「いや。」

「全く。」

 アランとルベルは同時に答える。神木は少し呆れたように

「そうすか。」

 と言う。そこでダルヴィッシュが

「トーマス殿とヤミ殿は相当お腹が減っていたのですね。みんなもたくさん食べてくれ!うちのシェフが作る料理はすごくうまいぞ!」

 皆も席に着き、料理を食べ始める。

「クラウス!うまいだろ!もっと食え!」

「ああ。食うからトーマス、お前は俺の目の前にあるものを片っ端から食べていくな。」

「だってそれうまいじゃん!」

「俺にも食わせろ!」

 トーマスとクラウスは肉を取り合いながら食べている。

「久し振りにあんなクラウス見たかも。」

 スティカが笑いながら言うとリリィは

「そうね。リーダー、シエルがいなくなってからどことなくみんな暗かったからね。それに…クラウスは…。」

「そうだね…。でもクラウスも変わったよ。」

「そうね。」

「早く連れ戻そうね。星影も。」

「ええ。もちろん。」

 スティカにリリィは胸を張って答える。ルベルは優雅に赤ワインを嗜みながら、ステーキを食べている。その隣ではアランが肉にがっついている。

「まるでガキのようだな。」

「あぁ?喧嘩売ってんのか?テメェは!」

「フッ。」

「この野郎!」

 ルベルの挑発に乗りアランは暴れ始める。

「ハハハ!まったく《暁》とはとても愉快な者達がいるな!」

 ダルヴィッシュが大笑いしているとアルケインが

「あんたも大概だろ?」

「私はそんな愉快か?」

「自覚なかったのか…。」

 アルケインが呆れたように溜め息混じりに言う。メルダインは

「愉快じゃなそうなのはお前だけだろ、アルケイン。お前ももっと笑えよ。」

「俺はそんな笑わん。」

「嘘つくなよ!お前は妹の話をしているとき良く笑っているだろう?」

「お前!そう言う話を今するな!」

「へぇー!アルケインさんって妹さんのこと大好きなの?」

 ヤミがからかうように聞くと

「ヤミ殿!止めろ!恥ずかしい!」

 アルケインは顔を真っ赤にする。メルダインが

「その通りだ!アルケインは妹大好きマンだからな!」

「黙れ!メルダイン!」

「ハハハ!まったく愉快だ!」

 ダルヴィッシュはまた豪快に笑っている。

「ほら神木、このグラタン美味しいですよ。」

 流星が神木にグラタンを取り分け、小皿に乗せる。

「ああ。ありがとな。ん!うまいな!」

「でしょ?」

 皆はパーティーのように食事を楽しんでいた。この頃魔王軍、アンデッド軍、《プレデター》が侵攻を始めたのを知らずに。

皆さん、いかがだったでしょうか。

皆は修行の疲れを癒しながらもワイワイ騒ぎながら盛り上がる夜。

そして三日目の修行に向けて休息を取るなか、魔王軍、アンデッド軍、《プレデター》が動き出していた。だがそんなことを皆は知る由も無かった。

次回第六十八話 動き出す悪

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