第二話 ヒーロー
皆様こんにちは。ヤミです。本日は第二話を投稿させていただきました。どうぞお楽しみください。
怪物たちに立ち向かった先生の後ろ姿を俺たちはただ見つめることしか出来なかった。
「人間が近寄ってくるぞ!」
「飯の時間だ!」
「テメェらに食われる筋合いはねぇよ!」
すると先生はどこからか刀を取り出し、抜刀する。そのまま前進し、怪物たちに斬りかかる。
「活きの良いことだ!早い者勝ちだ!」
怪物たちは先生に襲いかかるが、その怪物たちの体を次々に切り裂いていく。
「何だ?この人間は?」
「こんなにも強い奴がいたとは。五年で人間も進化したのだな。」
「そりゃ、どうも!」
そしていつの間にか怪物たちは一体を残し皆切り裂かれていた。残る一体は三〇メートル程の巨体だ。刀一つの先生が勝てる相手だとは思えない。だが、先生はそんな相手にも向かっていく。
「うぁぁぁぁ!」
「人間ごときが俺に勝てると思うな!」
直後大きく振りかぶった巨大な手が先生を掴み上げた。
「いただきます!」
「先生が!」
「先生ぇ!」
俺たちは食べられそうになる先生の名を叫ぶことしか出来なかった。無力だ。家族も守れず、今もまた目の前で先生を失う。その時だった。
「ぬわぁ!」
巨人が声を上げて倒れる。
「何だ?」
「おい!あれ見ろよ!」
悠都が指差す先、そこには赤髪のポニーテールの女性が、バスターソードを持って巨人のアキレス腱を切断していた。
「何だ、あの人は…。」
すると、次に銃声が三発聞こえる。巨人の目と額に命中し、血が吹き出ている。
「誰が撃ったんだ?!」
悠都は困惑している。
「わからない。」
俺も何が起きてるのか理解できない。次に黒髪ロン毛の男が二本の剣で先生を掴んでいる手を切り刻む。俺たちがその男に気が取られてる間に、巨人の頭上には白髪のショートボブの少女が浮遊していた。
「人が、飛んでる…。」
「CGか?」
少女は腕を空へ向けて掲げる。指先辺りには水色に輝く光が集まり始め、一つになる。それは大きな氷柱となり、少女が腕を振り下ろすと共に巨人の頭上に落下し、そのままぐちゃぐちゃに潰した。
第二話いかがだったでしょうか。神木先生の窮地に現れた謎の少女とその仲間達。彼女達は一体何者なのか。そして天井に開いた穴はどうなるのか。
次回第三話 対 《プレデター》 組織。