第十話 新たなるアジト
最近はジメジメしていて蒸し暑い日々が続いていますが体調には気を付けて過ごしましょう。
ちなみに私は暑さとは関係なく膝を痛めました。怪我には気を付けてくださいね。
さて、改めまして皆さんこんにちは。本日は第十話を投稿させていただきました。
ゴリラと出会いある場所へと向かった星影達。ゴリラは星影達をどこへ連れていくのか。
ぜひお楽しみください。
俺達はゴリラに連れられ、仙台市の地下シェルターに来ていた。
「ここだ。入れ。」
俺達はゴリラに案内された地下シェルターの中の一室に入る。
「お前ら、《暁》を連れてきた。」
すると部屋の奥から「あいよ。」と野太い声が聞こえてくる。俺達はゴリラに促され、部屋の奥へと進んでいく。するとそこには長身のハゲと長身の大男、その二人からするとやけに背の低い女の子がいた。
「俺達は《神影》。昔はお前らと同じ《整合騎士団》の《暁》だ。だが、俺達は《整合騎士団》を管理している《世界政府》から手を切り、今は俺達個人で活動している。」
「なぜ《世界政府》から手を切ったの?」
リリィはゴリラにそう言問う。
「俺達はもう長いこと《世界政府》と関わってきた。その中で気付いたことが幾つかある。それは、《世界政府》は俺達の味方じゃねぇ。」
「訳が分からないな。《世界政府》が敵って言いたいのか?それはおかしな話だろ?」
トーマスはゴリラにそう言うと
「お前達を救ってくれた影塚暁彦。あいつが《暁》の創立者であり、《整合騎士団》の一人としてこの世界と戦ってきたのはよく知ってるだろ?」
「それは勿論だ。」
クラウスはそれに相づちをする。
「そして俺は暁彦と共にこの世界と戦ってきた。その中で、《世界政府》の奴らは暁彦を殺せと言う指令を出した。暁彦は逸材だった。ならば、なぜ殺さなくてはいけなくなったのか。それは奴らにとって邪魔になったからだ。どんな理由があったのかは分からない。だが奴らは暁彦を殺すことが出来なかった。そして《プレデター》との戦いは終わった。いや、《プレデター》を封印したと言った方がいいか。それ以来、《世界政府》は暁彦を殺そうとはしなかった。」
「それって、まさか。」
リリィがそう口にすると
「ああ。俺は《世界政府》と《プレデター》が裏で繋がってると考えている。まだ確証はない。ただ世界のために命を懸けている奴を殺す理由と殺すのを止めた時期がどうにも俺には引っ掛かる。」
「分かったわ。その話覚えておくわ。」
「まあそれが、俺達が《世界政府》から手を切った理由だ。ってことでよ、これからお前たちのリーダーを救い出す話をする。その前に自己紹介でもしとくか。改めて《神影》リーダーのゴリラだ。」
次にハゲの男が
「俺はセンゴリ。センって呼んでくれ。」
続いて長身の男が
「俺はゴリマサだ。」
最後に背の低い女の子が
「私はヤミ。ヤミちゃんって呼んでね。ちなみに、私の事可愛いと思う?」
すると悠都が
「マジ可愛いと思います!」
と答える。こいつはどの女にもそう答えるような気がする。
「君、お名前は?」
「五十嵐悠都と申します!」
「悠都くんね。いい子だね~。」
そう言いながら、悠都に近づき頭を撫でる。
「マジ最高。もう死んでもいい。」
こいつはもう駄目だ。どうにもできないな。
「そっちの子は?」
「影塚星影です。」
「おぉ!君が暁彦さんのお孫さんだね!よろしくね~。」
「あ、どうもです。」
「そっちは?」
「夕凪茜です。」
「茜ちゃん可愛い!私茜ちゃん好きだな~。」
そう言いながら茜に抱き付いていく。尊いな。
「ワタシは《暁》サブリーダーのリリィです。」
「俺はトーマス!よろしくな!」
「クラウスだ。」
「スティカです。よろしくお願いします。」
「神木隆一だ。よろしく。」
「よろしくな。そんじゃあ、これからシエル奪還の作戦を立てる。」
第十話、いかがだったでしょうか。
ゴリラが抱いた疑念。《世界政府》の思惑とは何なのか。いろいろな事が闇に包まれているなか、星影達はシエルを救い出すための話し合いを行う。
次回第十一話 奪還作戦