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柔らかい黄色の背もたれ  作者: 阿久戸在鍵
1/1

背中の黒いホクロ

突然だが、あなたはスマートフォンをいくつ持っておく?

幼い頃の俺なら即答で一台と答えていただろう。スマートフォンはとても便利だ。

便利なものはいくつあってもいいかもしれないが、持ちすぎても良くない。

果たしてそうなのだろうか。俺は、社会で大切だと思われるものに何一つ成功してこなかった。

怠惰な生活ばっかりを過ごしていたわけじゃない。友達がいないわけではなかった。いつまでも遊び心は

忘れてない。そんな普通の青年だ。

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