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詩集A 涙に暮れる者達  作者: 仲仁へび
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第5話 二人の重ならない世界



 声を枯らして 泣き喚いた

 頬を濡らして 泣き喚いた


 どうしていなくなってしまったの

 どうして帰ってこれなかったの


 問いかけに応えはない

 だって 貴方はもうこの世にいないものだもの


(君に触れてたい けれどこの手は透明だから)


(僕はどうしてって 君を慰める事ができない)


 私も死の国にいければいいのに

 どうして貴方はいつも私だけを置いて どこかへ行ってしまうのだろう


(世界中で一番近くにいるのに どうやったって重なり合う事ができない)


(僕達の世界は いつもずれている)


 ずっとその背中を見ていた ひたむきに思い続けていた

 前を向く貴方が輝かしくて素敵だった

 その背を押した時の 貴方の嬉しそうな言葉が好きだったから

 ずっと前まで進んでしまったのね


 最後の最後 引きとめるチャンスはあったのに




「ストーリー」

 人の為に、誰かの為に、多くの人を救って生きる貴方はとても格好良かった。

 でも、その責任を背負い込んで、遠くへ行ってしまった。

 私はどうしてあの時、引きとめなかったのだろう。



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