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改装工事中。  作者: 鳩浦 雪兎
旅立ちの準備。
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19

「じゃ、俺は先に帰るぜ。ベル、良いか?」

 見届け人の仕事は、魔法封入がしっかりとなされたかどうかの確認と、抑止力。

 例えば予定の個数への魔法封入がなされなかったり、違う魔法が封入されたり、魔法封入後の魔生石を返さなかったり、もしくは直接的な暴力などの問題を起こさないためだ。

 出来上がった魔生石の見極めなどは仕事の範囲外なので、魔法によって色が変わっていればそれでOKなのである。

 なので、マイクさん自身がアントニオさんの魔法封入を見学したい、などの理由で残りたいのでなければ、先に退室しても問題ない。

「はい、問題はなさそうですので、大丈夫です。マイクさん、お疲れさまでした。私、ベル=ユーモレスクがしっかりと見届けさせていただきました。受付に一度寄って達成報告をしてからにしてくださいね?」

「へいへい。んじゃ、先に失礼するぜ。お疲れさん」

 マイクさんはひらひらと手を振ると、先に部屋を出ていった。


 それを見送ったあと、今度はアントニオさんにフリーズの魔法を3つの魔生石に込めてもらうと、こちらはアクアマリンのような水色の石に変わった。


 それが終わると、部屋の借り賃として、銀貨1枚をベルさんに渡す。

 ウェリルではここで借り賃を払うきまりになっているからだ。

「はい、確かに受け取りました。お疲れさまでした。ミレイさんも忘れずに受付へと達成報告してから、気をつけてお帰りくださいね」

「はい」

 部屋を出て階段をおり、ベルさんに言われた通りに受付への列に並ぶと、私の前にはまた6人ほどが並んでいた。

 ちょうど一番先頭のマイクさんが終わったところで、帰り際に軽く手を振ってくれた。

 たぶん回転は速いのでそんなに待たされないだろう。


 レイルさんに達成報告後、時刻を見ると23刻、大体地球で夕方の7時前ってところだろうか。


 少しはやいけど、夕飯と夜ご飯をまとめて取って今日は休もうかな。

 明日もはやいからね。


 宿屋に戻り、ジョージさんたちと夕飯兼夜食を取ったあと、ひとり部屋に戻る。

 伯父さんに手紙を書いたあと、ハインツさんへのお礼を考えてみた。

 ……でも、今私に出来るお礼ってそんなにバリエーションはないんだよなぁ。

 魔生石に魔法を込めることと、ポーションや乾包を作ることと、木や皮や鉄で細工物を作るくらいしか出来ない。あとは昼間の残りの布で何か作るくらいか。


 今の私に使える魔法は、初級魔法がウォーター。

 中級魔法がヒールウォーター、スプラッシュ、水の玉に相手を閉じ込めるプリズンウォーターの3種類。

 上級魔法ではスプラッシュの上位版で水圧で相手を斬るウォーターカッター、霧を出して目眩ましをするミストフォグ、魔法攻撃を防ぐことが出来るウォーターウォール、物理攻撃を防ぐことが出来るシールド、とこんなところ。

 魔力量も少し増えて今は16万となっているので、上級魔法が1回は使える。


 護衛されながらの旅路で目立つことは避けたいので、上級魔法のウォーターウォールを今のうちに魔生石に込めておきたいところではある。けど、お礼優先だな。


 ハインツさんへのお礼にするなら……木で細工を作るのも良いかな。

 そうだ、ハインツさんの飼い猫のティルちゃんをモデルにしてペンダントを作ろう。

 ティルちゃんが魔生石を抱えたデザインとか良いんじゃないかな。

 黒猫だから、炭粉を錬成してウォーターと混ぜて黒インクを作れば色づけも出来るし。

 シールドとウォーターウォール、どっちが良いかな。守り石ならシールドの方が良いか。

 無属性魔法を込めればクリスタルみたいな透明になるから、コントラストも良さそう。

 装飾商人としてこれからやっていけるかの指標にも……ならないだろうなぁ。ハインツさんの評価、たぶんあてにならないもの。


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