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改装工事中。  作者: 鳩浦 雪兎
旅立ちの準備。
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 お昼ごはんを食べてから会計をしようとすると、なんと私の費用はすべてハインツさん持ちだということが発覚した。

 ハインツさん、旅立ちまでの費用を全て持ってくれる気らしい……父さんも母さんも兄さんも、一体ハインツさんにどれだけのことをしていたというのだろう。何をしたらこんなに良くしてくれるのだろうか。

 今は亡きおばあちゃんがハインツさんの恩人だってことだけはハインツさん本人から聞いたことがあるんだけど、命でも救ったことある?

 ……あながちなさそうでもないのが恐ろしい。


 ひとまずハインツさんのことは諦めた。どうにかお返しするにしても、出立のときまでに何か考えよう。

 ラッキーと考えてそのままにしとくのも良いのかもしれないけど、私は受けた恩はしっかり返しておかないと気が済まないタチでね。


 昼を終えてから作業をしていると、買い物から戻ってきたジョージさんが私の部屋を訪問してきた。

 他の2人は今は自分たちの借りている部屋で休んでいるらしい。


「買ってきたものはこれで全てだが、足りなければ言って欲しい。目録はこれで、ものは既に馬車の荷台に載せてきた。あとこれは釣りだ」

 お釣りは金貨1枚、銀板1枚、銀貨1枚。意外と今日は高くなかったんだね。


 目録に目を通すと、以下の通りだった。

 大体希望通りに買ってきてくれたらしい。


 お米が150エルク、地球で言うなら150g入ったものを100袋で銀板1枚と銀貨5枚。パンが銀板1枚。

 野菜類が銀板1枚と銀貨3枚、干し肉が200エルクで銀貨2枚、生肉が1タムで銀貨3枚、魚の干物が3枚で銀貨9枚、調味料が『さしすせそ』それぞれ1タムずつで銀貨7枚、コショウが250エルクで銀板1枚、チーズが銀板2枚。

  しめて銀板8枚と銀貨9枚となっていた。


 調味料の作られ方は地球とは少し違うところもあり、ほぼ南国のフリージアで作られている。

 基本は植物由来で、アルカディアの入り口のところに生えている木の樹液を煮詰めたものが砂糖。

 それとはまた違う樹木(じゅもく)の実を絞ったものが醤油。

 その実をすりつぶして発酵させたものが味噌。

 そして、海水を煮詰めて乾燥させたものが塩、お酒を発酵させたものが酢となるのだが、酢はどこの国でも酒屋兼業である青果店で作られて売られているので安価で、塩だけは海のあるパルチザンで主に作られている。これはまぁ作り方は同じかな。

 酢は私が嫌いなので買いたくはなかった。と言いたいところだけれど、使うかもしれないので、同じく1タムお願いした。

 コショウのような調味料もあるけれどこちらは250エルクで銀板1枚もする高級品。きっとフリージアでも希少なのかもね。

 あとこのあたりでも野菜は作ってるから、地元産のはそこまで高くはないんだけれど、地球のよりはちょびっとだけお高め。

 栽培にかかる費用やらで少しだけ高くなるんだろうね。

 アグネチャート産のものは言わずもがななので、そちらはなるべく避けて欲しいとお願いしていた。


 あと実はコンソメの固形調味料は自前で持ってたりする。家で母さんの手伝いでコンソメスープを作るときに、少しずつ拝借して作っては溜めておいたもの。

 ちなみにこれはアースガイアには存在しないので見られたらヤバいです。


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