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改装工事中。  作者: 鳩浦 雪兎
旅立ちの準備。
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「お待たせしました」

 用を足して個室を出て、2人と合流すると、どうやら不自然にならない程度に待っていてくれたようだ。

 結果として他の人は入ってこなかったけれど、そういう気づかいは嬉しいね。あんまりにもTHE護衛です!って感じで護衛されるのは嫌だもの。


「じゃあ依頼を出しに受付に並びましょうか」

「あ、その前に、少し木板を覗いても良いですか? 一応、支度金はありますけど、少しでも増やしておけるなら増やしておきたいので」

「それはそうよね、何か納品出来るものがあるの?」

 家を失って、何も持ってないと思われるかもしれないが、この世界では、子供には何かあったときのために売れるものを持たせていることもある。

 私は、実は母さんから小さな宝石のついた指輪を持たされているんだが、それを売るつもりはない。


「実は、持たされていたものが、空の魔生石なんです。なので、ここか魔法商店でしか換金できませんし、魔法商店よりこっちの方が良いかなって思いまして」

「なるほどね、それなら木板を先に見たほうが良いわね」

 魔法商店での買い取り価格だとサイズのみを考慮した最低価格になってしまうし、商工ギルドでは質を考慮してくれるが、買い取り金額は木板に貼り出してある依頼の方が高い。

 2セルくらいの魔生石は普通に商工ギルドから買うことも出来るけど、わざわざ依頼をする人は質が良いものを求めるから、少しは高くなるからね。


 木板を確認しに戻ると、ちょうどレイルさんが受付へと戻ったところだった。

 レイルさんとシルビアさんが休みの時だけ受付をしている事務方のベルさんがどうやらそれまで受付業務をしていたみたいなので、レイルさんは受付をわざわざ離れて来てくれていたのだろうな。申し訳ない。


 木板を確認してみるが、今日の依頼も特に代わり映えはないな。


 ウルフ皮の納品、魔獣の牙の納品、魔生石への魔法封入依頼、それから草刈りやらペットの世話依頼やらの生活依頼と呼ばれるもの。

 薬草と魔生石の常時買い取り依頼書もある。これは依頼書剥がし厳禁で、剥がして持って行くと怒られる上に銅板5枚の罰金を取られてしまう。


 私が今見ているのは魔生石の納品依頼だ。

 ギルドの買い取りとは別に、質の良いものが欲しいという依頼や、大きさが指定されていてなかなか入手出来ないものなどがここに貼られる。

 主に3セル以上のものを求める依頼が多く、ここにはウェリルの依頼だけではなく、様々な場所からの依頼が貼られている。


 魔生石はどこで取れるかわからないからね。ギルドのネットワークを使って、世界中に依頼を出している。

 まぁ欲しがっているのが地元以外なら、その分報酬も上乗せされるんだけれども。


 今見ているのは、『魔生石求む。大きさ3セルのものを20個まで。買い取り価格は質により、金貨1枚と銀貨5枚から金貨3枚と銀板2枚。期限はなるべく早め。依頼書剥がし厳禁。』という依頼書。

 こういう場合は、全てを一人で達成する必要はなく、手持ちのものをあるだけ納品すればそれで良いことになる。

 指定個数に達したら依頼はそこで終了となり、依頼書はギルド側で剥がすこととなる。


 報酬はどうなるの? といえば、アースガイアには実は依頼達成報酬はあまりない。武術ギルドでの討伐報酬とか護衛依頼とかくらいかな?

 モノを納品して達成する依頼の場合は、基本的には買い取り価格のみなので、本当に商工ギルドは仲介をするだけなのですよ。


 とりあえず3セルならグレートクロゴリラからも取れるから、父さんから持たされていた、と言えば怪しまれないだろう。

 年月を生きたCランク魔獣からでも3セルの魔生石は取れるが、ランクが高い魔獣からなら若い個体であっても大きな魔生石が取れるからね。

 歳を重ねた強い魔獣ほど体内にある魔生石も大きいというのがアースガイアでの共通認識です。


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