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さぁて、依頼だっ!
張り切って参りましょうか。
順調に森に入り、予定していた採集地までたどり着いた。
途中でシルバーウルフ5体程度に遭遇したものの、一応は慣れている年上組が率先して察知して報告し、『天翔破岩』のメンバーによって一撃で葬られていた。
ちなみに私はあえて報告はしていない。出発前にゴードンさんから「あぁ、ミレイ。これはまだ小せぇガキどもの訓練でもあるんだから、魔獣に気づいても報告はすんじゃねぇぞ」と頼まれていたから。
危険なほどにまで近づけば、そもそも冒険者が対応するしね。
……しかしCランク以上の冒険者にとってはEランク魔獣なんて相手にもならないってのはわかってるけどさ、なんというか、鮮やかというか、呆気ないというか。
あのガンツでさえシルバーウルフを一撃で切り伏せたのを見ると、なんだかやるせなく感じてしまうな。
初めて参加したミレーナちゃんたち10歳組もそれを見て安心したのか、緊張もほぐれたようだった。
うん。警戒は大事だけど、緊張しすぎは良くないしね。まだ10歳だもの。
魔獣の察知はもう少し慣れてから出来るようになれば良いと思うよ。
え、私? 私はほら、探索能力があるから例外で。もう様をつけても良いくらいお世話になっております。はい。
ここからはそれぞれ3つに班を分けることとなったのだが、地元のアルトさんたち『鉄の盾』には孤児院組とミレーナちゃん、それからガンツたち『天翔破岩』には、オルト君、サリナちゃん、ミミーちゃんの三名が、そしてレベッカさんのチームには私、ジリー君、ビット君の三名の割り当てとなっていたので、それぞれわかれて行動した。
まぁわかれたと言っても目で捉えられる範囲なので、何が起きてもすぐわかる距離。
ひとまず近くには魔獣もいない、と判断しても問題なさそうだ。
一番近い反応はここから500ミーダは先なので、流石にそこは放置で良いだろう。
冒険者の一人から30セルほどの麻袋を受け取って豊富に育った草花を見下ろすと、私は思わず口角が上がった。
流石にギルドが用意した採取地、種類はともかく、そこそこ薬草が多いじゃないか。まぁ今日のためにこのあたりの薬草は残しておいてくれたのだろう。
リュックというかほっ君に用意してあった革手袋を取り出してはめると、気分の良いままに、私はどんどんと採り進めていった。
おっ、これは体力回復の薬草。体力ポーションとかに使われたり、病気治療とかにも良い。
ん? あっちは魔力回復の薬草もあるな。こちらは魔力ポーションの材料っと。
これらを適量、普通の水か初級水魔法のウォーターに混ぜれば初級ポーションに、中級水魔法ヒールウォーターに混ぜれば中級ポーションに、そして上級水魔法のケアウォーターと中和花と混ぜれば上級ポーションになる。
いやぁ、本当にありがたい薬草だよね。
まぁこれらは地球で言う栄養ドリンクみたいなものだがら、ステータスの概念のないアースガイアでは実際にHP的なものが増える訳でもなければ傷が治る訳でもないのだけれども。
それでも、もう動けない、から、少しでも動ける! の差は凄いのだ。




