表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
改装工事中。  作者: 鳩浦 雪兎
澄んだ空気の朝に。
39/299

21

 お貴族さまとかは想像するような燕尾服やらタキシードやら軍服のようなものやらゴージャスなドレスやらを着ることもあるが、一般男性は言わずもがな布製ズボンに半袖か長袖かタンクトップ、一般女性はせいぜいおしゃれしたってロングワンピースか襟つきブラウスにロングスカートくらいだ。

 中にそれらを着たところで、ローブの前をしめてしまえば、全くわからないし。

 あ、酌婦と呼ばれる夜のお姉さんは地球のお水のお姉さんのようなドレスも着ます。あんなにキラキラはしてないけどね。室内なので当然ローブも着ません。

 酌婦は大きな酒場とかに呼ばれてお酒を注ぐ職人の女性で、まぁ上品なスナックのお姉さんみたいな感じかな。あくまでも話し相手なのでおさわりは基本厳禁です。


 あと貴族の家などで働く人々はクラシックなメイド服やツナギも着ます。作業着とか、毛糸の防寒具とかはあります。


 手縫いが出来る人ならば生地を買って作ることもあるけれど、大体の人は古着を買って済ますことが多い。

 作る時間を他にあてた方が良いからね。


 大体は新品服は裕福な人が買うもので、一般人が新品を買うのはせいぜい下着やTシャツ程度。

 まぁ流石に下着は古着は着たくないよね。わかります。


 靴は防具の扱いとなるので、服に含まれるのは上下の服と、それから帽子と手袋などのニット製のものだ。布やニット製のものには防御力がほぼないため例外として服飾商人が扱っているが、革製のものは武具商人の領域となる。

 布や毛糸そのものを戦闘用に強化するような技術はアースガイアにはありません。

 ちなみに身体能力そのものを上げたり下げたりする魔法もないです。

 あと私が今履いているのは、膝下丈でかかとの低い、一般的な革製ブーツです。


「ミレイちゃん、これとかどうかしら?」

 そう言って見せてきたのは、赤く染められた単色のセーターだ。

 これは布製ではなく、この世界の羊、ムームーの毛を加工して作った毛糸を染色して編まれたセーターである。

 首もとまでしっかりとカバーされたハイネックのそれはとても暖かそうで、柄も悪くないと思った。

 布ものじゃないので、セーターなどの編み物には柄はあるのですよ。

 糸の組み合わせでカラフルにも出来るしね。

「レベッカさん赤似合うと思いますし、良いと思いますよ」

 苦笑しつつも、私はなんとかコメントを絞り出した。

 いや、似合うというのは本心だし、そのセーターも良いと思うんだけど。


 店に入ってから、はや55()1分(いちぶ)は地球の1分(いっぷん)と変わりはない。

 やはり女性の服の買い物は長いようで、付き合った私も若干ぐったりとしていた。まぁまだ1刻は経ってないからレベッカさんにしてみればまだまだこれからなのだろうけれど。

 元々私は服は白黒が好きな上、そこまで頓着しないタチなので、女性の買い物への情熱というものを生憎と持ち合わせていないんですよ。

 ぶっちゃけ、いつもの服が一番、って人間だから。


「むー。嬉しいけど、だから、私にじゃなくて、ミレイちゃんによ!」

 えぇぇ、いや、私は着るなら赤より青の方がまだ嬉しいんだが。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ