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改装工事中。  作者: 鳩浦 雪兎
澄んだ空気の朝に。
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 トール君が似たような短剣を何本か持って来たので、その中から選んだ一本をレベッカさんはお買い上げになりました。

 銀板1枚と銀貨5枚とお値段もそこそこではあるが、物持ちの良いショウタさんの短剣ならむしろ安い方だろう。下手に安物を買うより、大切に扱えば長持ちする高級品の方が、結果として安く済む。

 ちなみに短剣の相場は大体銀板1枚ほどで、ロングソードなら大体銀板3枚くらいが相場です。ショウタさんのロングソードは銀板5枚からです。


 良い買い物が出来て上機嫌なレベッカさんとともに店を出て、次に目指したのは『ラグドールの装飾商店』。

 うちの村唯一の装飾商店だが、どちらかと言えば家具屋の意味合いの方が強い。


 こんな村だから、あまり高価な装飾品は需要がないんですよ。

 あってもせいぜいが木や魔獣の牙を使ったペンダントであったりシンプルな銀の指輪であったり、それかむしろ魔生石が主体のペンダントや腕輪だ。


 魔生石はただ持ち歩くよりも、例えば簡単な500ミリリットルくらいの水を出すウォーターの魔生石ならばそもそも水筒にヒモでつけられていて普段は水筒の中に入れておいたりするし、火付けのファイアの魔生石ならばチャッカマンのような筒のついた入れ物に取り付けられていたりするし、自分を守るシールドやウォール、または温度調整のウォームエアやクールエアならばペンダントや腕輪のようなものに取り付けられていたり、と何かしらのものに加工されている。


 なので、金属製の装飾品といえば一般的には『身を助けるために身につけるモノ』、もしくは『特別な相手に意思表示するためのモノ』なので、あまり気軽に買うものではなく、そのデザインも簡素なもの。

 指輪や腕輪はシンプルな土台に魔生石や宝石を埋め込むのが一般的だ。


 聞いた話ではお貴族さまは豪華な宝石をお相手に買ってもらって身につけるのがステータスらしいから都会ではアクセサリーとかの需要もあるけれど、アースガイアの装飾品は未だにそこまで細かい細工とかはないようで、シンプルなアクセサリーが主流らしい。

 それこそ王さまくらいになれば王冠をかぶったりするけれど、それだって絵姿で見た限りそこまで凝ったつくりはしていない。

 時計の歯車とかは割りと細かいのに、そこが発達していないのが不思議である。


 そして一般人が自分のおしゃれのために買うアクセサリーはせいぜい魔獣の革を使ったヒモに、彫り物などの装飾を施した木や魔獣の牙を通したもの、または木を彫り出した腕輪や指輪程度。

 ちなみにこの世界で今のところ確認しているアクセサリーは指輪と腕輪とペンダントのみで、ピアスやイヤリング、アンクレット、ティアラなどは今のところはないらしい。ペンダントトップのないネックレスもないらしい。


 ただし、例外として、花嫁が身につける冠と首輪はある。

 花嫁は文字通りに花をまとった女性の意なので、花の咲く季節に結婚式のようなものを挙げる。着るものは純白のロングワンピースが主流で、頭には花婿が編んだ花冠をかぶり、首からは花輪をさげるのだ。

 なので花婿は若干の手先の器用さも求められたりする。

 ……っと、話がずれた。


 主にアクセサリーを扱う装飾商人を目指す身としては大変悲しい現実です。アクセサリーでおしゃれをする、という認識があるだけマシというものなのかもしれないけれども。


 私が考えているデザインとかは割と地球寄りの細かいものが多いのだが、受け入れられるか今からとても不安です。

 まぁ、まだまだ先のことだけれど。

 でもきっと大丈夫だと思ってるんだ。

 だってほら、皆目新しいものって欲しがるでしょ?


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