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もしも異世界に生まれたら。  作者: 鳩浦 雪兎
はじまりは必然に。
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 さて、そんな訳で、私は生前は普通の居酒屋のバイトのおねぇちゃん、そして死後は焼き鳥屋だった訳だ。焼き鳥焼くのは慣れていた。ってそんな話ではなく。


「えぇと……セラフィム様。私の労働は終わりですか?」

「えぇ、No.1010005230。あなたはこれから次の生を全うしなさい。あなたの希望は、人の女性に転生、次は即死しないように強い身体を持つこと、創造の魔法その他が使えるように、ですね?」

 セラフィム様は目の前のファイルをめくりながら、書類に目を走らせる。

「はい」


 というか、天使様方ってナチュラルに心読めるみたいだけど、何で書類必要なんだろう……。

「無駄思考はやめなさい。話を進めますよ。ちなみに書類が必要なのは、魂が担当する仕事を作るためです」

 あぁ、わざわざ地獄で仕事させるために仕事増やしてるのか。納得。天使様、私なんかのために説明ありがとうございます。

 セラフィム様がチラリ、とこちらを見て微笑んだ。


「さて、あなたの希望ですが、生前の善行(ぜんこう)のおかげである程度は叶います。転生先は、第12世界。

 魔法のある世界ですし、創造魔法も……まぁ、あなたの希望は、探索(たんさく)能力、解析(かいせき)能力、専用空間保有せんようくうかんほゆう能力、自他浄化(じたじょうか)能力、錬金術、錬金術に必要な程度の第7世界の知識を得る、程度とのことなので可能でした。

 あとは来世に至るまでに得た記憶の所持、それに転生先で即死しない程度の身体能力でしたね。

 これも前例があるため許可します」

 や、やった! これでリアルにのんびりとファンタジーを拝めるっ!


 ちなみに専用空間保有能力ってアレね、ボックスとか、四次元ポケットみたいなヤツね。

 第7世界は、地球のある銀河系のことね。

 自他浄化能力は、身体を綺麗にしたり、自分の周りの空気をリフレッシュする、と考えてくれればいいよ。

「専用空間保有能力は上限値は魔能力量を地球でいう重さキログラムに換算した分だけ入ります。あくまでも重さなので、体積などは考慮されません。あなたの希望をこちらで考慮した結果、それで問題ないと判断しました。

 また、錬成による無からの物質の創造は認めません。

 そして、第7世界の知識は、本当に浅いところまでです。錬金術のバックアップとして使える程度ですね。それ以上は脳が持ちませんから」

 いやいや充分ですっ!

 あ、外見ってどうなるんだろう?


「さて、転生先のあなたの程度ですが、外見は希望通り、将来は今とほぼ同じ外見となる女性。髪色は黒、瞳は明るい茶色です。

 身体能力は努力次第ですが、最高値は平均より上、魔能力は人々の平均より少し上程度です」

 曖昧(あいまい)だなぁ……。これは実際に試してみるしかないか。

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