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ちなみにこの4年間、もちろんただ家でじっとしてた訳ではないっ!
あらゆる本を読み、知識を詰め込み、体力をつけ実践に移し!
父さまに『お願い』してギルドについていき魔水晶に触って、属性と魔力量は把握済みっ!
ちなみに水で、魔力量は12万程度。魔法使える人の平均が10万程度なので……うん、ほんのちょっと多いくらい。魔法でいえば中級が疲れずに12発は使える、初級なら120発は使える程度。
セラフィム様の『平均より少し上』ってお言葉は本当でしたね、えぇ、はい。疑ってたわけではありませんよ。
しかし、保有空間能力の容量がこれのキログラム換算だって話だから、つまり今でも体積無視の120トンのモノが入るわけだから……うん。容量は気にしなくて良さそうです。
そもそも地球に住んでいた私にしてみれば、魔法や能力が使えるというだけで十分に嬉しい。チートじゃなくたっていいんだよ!
だって短い呪文言って念じれば水出せるんだよ? すごくない?
それに、成長すれば魔力はある程度は増えるしね。何故かというと、ちょっとグロい人間の身体のしくみの話になるんだけど。
地球の人ってさ、腎臓がふたつあるじゃない? アースガイアの人間は、これがひとつしかないんだ。
じゃあもう片方はなくなっているのか、というと、かわりに、同じ場所に臓器として、魔袋がくっついている。謎だよねぇ。
魔袋は魔獣にだけあるわけもなく、人間にももちろんあるのだ。
けど魔獣と違って、中で魔生石を作ることは普通はないんだ。どうやら、魔生石は、体内のマナを消費しているか世界と循環させていると作られないらしい。
で、身体が成長すれば、その分臓器は成長するから、体内に溜めておけるマナの量も増える。
身体の成長が止まれば、魔袋の成長も止まる。
それで、魔袋自体の……なんといえば良いのかな。強度を上げれば、その分更に溜めておけるマナが増える。強度を上げる、というのは、そうだなぁ。
出来立ての魔袋を布袋、マナを水としよう。
このままだと、マナをいくら世界からじゃぶじゃぶ注がれても、溜めておけるのはほんの少し。だから、布袋の材質をもっと強いもの、例えば鉄なんかにすれば漏れるのがほぼなくなる。
実際にそんな鉄みたいにかたくなったりするわけではないけどまぁ例えとしてはだいたいそんな感じかな。
だから、大きさはそのまま変わらないけれど、溜めておけるマナの量、すなわち魔力量は、魔袋を鍛えることでも上がるのです。
そして、身体の成長も、魔袋の強化も限界に達したとき、これが、魔力量の限界となるわけです。
成長すれば魔力は増えるってこういうことなのさ。
身体が成長したら。そしたら、私は商人になるんだ! それも、定住して店を構える商人じゃなくて、行商人。 だって、世界を旅してみたい願望はもちろんあるし。
それに、もともとバイトだった時から、自分に社長的な能力がないのはわかってるしね。




