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商工ギルドは、商業組合と言えばいいのかな? あれを買い取ります、これの素材が欲しい、店員募集、みたいな要望がある時に、商業種に関係なく依頼を出せるギルドのこと。国に納める税金とかもここで手続きしてくれる。
え? 税金? あるんだなこれが。まぁ土地持ちにしかかからないけど。
ちなみにこちらの商工ギルドはフリージアが主体となっている。
何故こんなものがあるかというと、例えば、在庫が少ないから魔獣の皮が欲しい!ってなっても、商人は基本自分たちで戦闘はしないし、武術ギルドからは素材を買い取れないから、フリーの冒険者などに頼む訳だ。
けれど、個人的に頼むと報酬とかでいらぬ軋轢を生んだりするからね。
そういうのを防ぐためにも、ギルドというものが必要なんだろうね。
その場でギルドに素材がある場合は受け取れたりするけれど、ない場合は冒険者に依頼という形で木板に貼り出される。
素材目的でないものは言わずもがな、だね。
これだけ聞くと商工ギルドに比べて武術ギルドはたいして儲からないんじゃないかって思うかもしれない。
証拠品となるのは魔獣によってぺらぺらな爪の一部、小さな角、鋭くない牙など様々だが、どれも使い道はないため価値がほぼないからね。
だけど、武術ギルドはあくまでも、この世界の秩序を守るために魔獣を倒すことを目的としていて、そもそもパルチザンが安全確保のために始めたものらしい。
あの国は基本的に武器や装飾品が特産だし、素材が欲しければ別に商工ギルドに依頼を出せば良いから必要もないらしいね。安全が確保出来る上に、解体屋からの素材がちょこっとでも入れば儲けもの、というくらいの感覚なのだろう。
パルチザンは王制だし、税金も民から取ってるわけだから、お金に困るほどでもないのかもしれないね。
今のところ、国同士での争いもないから問題もない。国の成り立ちにも関わる話が理由なんだけど、それよりも魔獣が多すぎて、争ってる暇なんてないみたい。
さて、そこで多すぎる魔獣が問題となる。
街の近くに強い魔獣が来てしまったとき、誰かがその依頼を受けてくれれば良いけれど、必ずそうなるとは限らないわけで。
そこで、ギルドにはそれぞれEからSまでのランクがあり、商工ギルドは、依頼を達成した回数、依頼内容によって。
武術ギルドは討伐した回数、種類によって、ランクが上がっていくのだけれど。
商工ランクがB、かつ武術ランクがCより上になると、商工ギルドに雇われることも出来るようになるんだ。そして、その雇われギルド員のひとりが、うちの父、というわけです。
あ、受付さんとか雑務系のギルド職員は職種にあった技能さえあればランク関係なく就職出来るよ。




