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ほっ君から材料を取り出し、何度か水晶の大きさなどを調整すると、最終的にイメージ通りに錬成することが出来た。
結果3メルの涙型にドロップカット。
それを5つ、尖った方を内側としてぐるりと配置し、真ん中には花芯としてそれぞれの地金で1メルほどの球をつけ、そこからのびた地金が水晶を下から支えるようにくっついている。
紫水晶の方は涙の形は反対にしてるよ。リューデルの花びらは外側が尖っているからね。
あと流石に水晶単独だと壊れやすいから、それぞれの地金で花弁を支えている。
その出来た花を3つ横に並べてトップとしてみた。
ついでにマギではリングにも細工する技術が見えたので、リング部分も工夫してみた。
細い地金をツタのように絡ませて、ところどころにそれぞれの植物の葉をくっつけた。
サイズ合わせを容易にするために、トップと反対側の下半分って言えばわかりやすいかな? そこはシンプルリングにした。
……見かけたリングへの細工って柄を彫ってたものだったから、この地金はちょっとやりすぎた気もするけど。自己満足として、ヨシとする!
少ない色材料って意味ではなかなかの出来映えでないかな?
色のある宝石とかもっと金や銀があれば地金とかのデザインももっと工夫出来たんだがなぁ……。
流石にルイーゼの花は赤しかないから、赤い材料のない今は作りたくないし。
あ、ルイーゼの花は、地球の薔薇によく似た花だよ。
納得のいくものが出来たので、私はそれを3つずつ、計6個の指輪を作り出した。
少し考えて、金の指輪の方は少しだけ大きめにした。材料費を考えたら銀の方を大きく作りたいところだったけど、ちゃんとこれにも理由があるんですよ。
何故かわからないけど、男性の方が金を、女性の方が銀を好む傾向があるみたいでね。
あとは、入れ物か。
これを入れるとなると……ガラスケースがいいかな?
普通は皮袋に入れたり木の箱に入れてあるものだけど、外から見えるのって良くない?
実は、地球で子どもの頃にもらったプラスチックの指輪ケースがすごく想い出に残っててね。いつかそんなのが作りたいって思ってたんだ。
となると、今は材料のガラスの手持ちがないから、後になるか。
それにガラスに直接置く訳にもいかないから、指輪を置く土台も作らないといけない。
綿はあるけど、中に敷く布地としてシェル生地も少し買わないとね。
艶のある高級感ある生地といえば魔生石錬成の生地が思い付くけれど、流石にこれには使えません。
ガラスと布、明日起きたら買いに行こう。
ついでにまずは敵情視察と行きましょうか。
おっと、今のうちにかけ布団も完成させとこう。
ウォームエアがあるとはいえ、やっぱり布団をかけて寝ないと落ち着かないからね。
完成させたかけ布団に満足したものの、残りの綿が2タム程度になってしまった。
綿も買い足しておかないとな。
私は装飾商人になれるのかな。
なれるように頑張らないとね。
ベッドに横たわるとすぐに眠りについたらしい。
次に目を開けた時には、既に朝日が差し込んでいた。




