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改装工事中。  作者: 鳩浦 雪兎
王都マギにて。
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 それからブーツの底に鉄と綿を仕込んで身長を高く見せられるようにした。

 ちなみにこの世界の成人の身長には結構個人差があるようで、大きい人は2ミーダ近くあったり、小さい人は120セル程度だったりとバラバラだ。

 私の身長は今152セル。ブーツの上げ底分で157セルなんだけど、まぁ違和感を与えることもないかな。


 だが叫びたい。

 なんでガタイ良い人って身長もあるんだよ!

 筋肉つけると身長伸びないはずなのにっ!

 いずれ前世と同じくらいなるのならば、伸びても160セルくらいまでだろう。

 ……もう少し欲しかった。


 あとは顔立ちを誤魔化すために口元に端切れを錬成した布を当てて首の後ろで縛り、もともと横でゆるくまとめていた髪も首の後ろでしっかり縛ることにした。

 首もとは元々ローブで見えないし、流した髪の毛もローブに隠れるので、長さもわからないだろう。

 私に繋がりそうな情報は些細なことでも隠しておきたいからね。


 さて、まずは魔獣の解体をしてもらうか。

 ついでにウェリルとマギの間にある廃坑を探索しようかな。

 今は17刻43分。往復しても3刻もあれば戻って来られるだろうし、ビッグラッドやゴールド、シルバー、ブラウンのウルフはこの辺りにも居るから、5刻くらい時間を潰して、魔獣を狩って来たことにしよう。

 この辺に棲息するウルフ種で一番ランクが高いゴールドウルフがDランクなので、ソロで狩っても問題にもならない。


 その前に王都に来たのだし、まずは魔法商店に行ってファイアの魔生石を見てこよう。


 前に言った通り魔法商人は魔生石を扱っていて、値段もピンキリだ。

 結界や上級攻撃魔法など特殊な魔生石は値段が高いが、単純な『ファイア』を使った火付け石や『ウォーター』を使った水筒などの値段はものすごく安い。ウォーターの水筒なんて、一回じゃ500ミリリットルくらいしか出ないからね?

 王都ではどのくらいで売ってるのかの基準を知るためにも、私はそこに向かった。


 再び南側へ向かうと、色とりどりの服を着た若い女の子たちや、何人かで楽しそうに歩く男の子たちがひしめいている。

 とにかく若い人が多かった。その人たちは入れ替わり立ち替わり、色々な店へと入っては出ていく。

 その中にはもちろん恋人であろう男女で歩く人々もいた。リア充めが。


 通称屋根台(やねだい)と呼ばれる食べ物を売る屋根つき露店……屋根あるから露店はおかしいかもしれないけど。それらが多く見受けられる。

 それから簡単な装飾品の露店、食器を売る露店に、服を売る露店。

 本などの傷みやすかったりするもの、高価なものは流石に少ないようだ。


 屋根台は私のものと変わらないくらい小さな馬車の荷台を使うので、物車商人の店で借りられ、借りた場合は運ぶのもやってくれる。個人所有の場合は運んだあと馬は物車商人に預けることになっている。

 なお開店時間と閉店時間の2回は移動することになるのだけど、その時間は朝10刻と夜25刻と決められており、この時は馬車を動かしても罰金は取られないのだ。


 屋根台には鍋や食べ物を入れたアイテムボックスを置く場所が御者側にあり、反対側には乗り降りするための板が仕切りとなるので、そこを窓口として売るのだ。

 鍋がさめてしまわぬよう、ウォームエアの上位版というか、それよりも与える熱の温度が高いヒートエアが使われることが多い。

 屋根台によっては、そこに椅子と机を置いてその場で食べられるようにしたりしている。

 基本的に鉄皿も価格に入っているので、皿を持っていかれても問題もないし、皿を返却するとその分のお金は返してくれます。お皿を気に入っただとかの理由でなければ皆しっかり返却しますよ。

 もしくは自前の皿に入れてもらうことも出来るので、そうしてる人もいます。


 屋根台以外の露店は、地べたに簡単なテーブルを置き、その上に布を敷いて売り物をひろげていた。

 こういう露店から新しく店を持つ商人が生まれてくるんだよね。

 飲食系ならそのまま店を持つこともあるし、他ならフリージアの商人に見込まれれば雇われることもあるし。

 ちょうど夕飯時だし、私も軽く何か食べようかな。


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