2
東には大きな宿屋が2軒と小さめの宿屋が1軒、その他は命薬商人の店、食品を扱う必具商人の店が多い。
南東には神殿が営む救護院と、見習いなどの住む場所、それから孤児院などがある。救護院はまぁ早い話が病院だな。あ、ウェリルにも南東方向に救護院はありましたよ。
南には城に近い場所にギルドと解体屋、さらに南にいくにつれて雑貨や書物、服飾、装飾品、魔生石などの生活製品などを扱う商人の店が並んでいるようだ。門の近くには大きな宿屋が2軒あるらしい。
これら商人の店はほぼフリージアからの支店である。
武具関係だけはパルチザンに本店があり、フリージアの街の方が支店との話だ。
魔法関係の本店はここマギと思われがちだが、本店はフリージアにあるのです。
しかし、王都はデカいねぇ。
私は探索能力があるから宿の場所や大体の街並みは把握出来るけど、普通の人ならガイドブックや地図がないと迷うんじゃないだろうか。
あ、地図は普通にあるよ。大きな街の中だけのものと、開拓されている範囲のおおまかなアースガイアの全体地図がね。
この世界の紙はアルカディア入り口に山ほど生えている特殊な樹を加工して使っているので値段がそこまで高くないのです。
製本は前にも言ったと思うけど手作業だから、書物は高いけどね。
ただの紙なら、一枚で銅板2枚とかかな。
整った街並みを見ながら半刻ほど歩いていけば、商工ギルドと武術ギルドと解体屋の並ぶ場所にたどり着いた。
武術ギルドの中に入ると、造りはウェリルのギルドとあまり差はなかったが、流石王都マギのギルド、大きさは段違いだった。
村長の家が3つ入るくらいの大きさはあるんじゃないかな。
ウェリルでは受付カウンターはリリィさんの座る一席だけだったけど、こちらは5席ある。
おかげで回転がはやいからか人はあまり並んでおらず、カウンターに座っている人以外では居てもひとり。
あとは木板を見たり、室内外を出入りする流れがあるだけだった。
私たちも木板を覗いてみたところ、特殊魔獣の報告は既にされてはいるようで、懸賞金がそれぞれ金板35枚ずつ懸けられていた。
Aランク魔獣の懸賞金が金板30枚からだという話を聞いたことがあるから、かなりの危険度と認定されたということだろう。
「ふむ、既に特徴を含めた報告は来ているようだし、こちらからの報告はしなくても問題ないだろう。依頼完了報告のために商工ギルドの方に向かおう」
異論もなかったので、隣の商工ギルドへ。
マギの商工ギルドは、広さが地球の病院の受付くらいあり、こちらは少しだけ造りがウェリルと違う。
入ってすぐのところには休憩用のテーブルが備えつけられており、その向こう側には横幅4ミーダほどもある大きな依頼の木板が設置され、依頼がところ狭しと貼られている。
木板は木枠で6つに仕切られ、向かって左側からはそれぞれ特殊依頼、素材依頼、魔生石に魔法をこめる依頼、王都内人材依頼、冒険者募集依頼、生活依頼、と依頼の種類で貼るものを分けられているようだ。
さらっと解析能力さんで内容を確認したけれど、実に多種多様な依頼があった。




