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もしも異世界に生まれたら。  作者: 鳩浦 雪兎
はじまりは必然に。
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R15で書き直し始めました。


私は、ヲタクなんて高尚なモノではない。

アニメなどは好きだが、それを人様に語れるほどの知識はないっ!



 ただ、ただ、白く。

 影ですら淡いクリーム色に錯覚するほど真っ白な大理石のような柱に囲まれた神殿の中、目の前にある大きな玉座には、いわゆる神、創世神ゼウス様がゆったりと座っている。


 私はそれを、若干の緊張感とともに感じていた。

 視線はいまだにゼウス様であろう足元に固定され、ご尊顔を直接見ることなど、とてもではないが、臆病者の私には出来そうにない。

 そもそも見上げたところでお顔が見えるのかも謎だ。

 座っているゼウス様の足首ほどでようやく私の身長ほどなのだから。


「さて、あなたの番です」


 ゼウス様の横、いや左の足元に控えるセラフィム様は、何でもないことのように私へと言い放つ。


 ──ここは神界。


 俗に『あの世』といわれる場所である。


 さて、現実逃避に少しこの神界の説明でもしようじゃないか。

 ここは、先程述べたように、死んだら来れる場所。

 魂の休息地である。


 人は、いや、人に限らず、生物は皆魂を宿している。

 魂は神により管理され、良い行いをすれば、その分ある程度は来世での自分への希望が通り、悪い行いをすれば、その分の償いを地獄でさせられる。

 償いが終われば、また輪廻に戻り、生を繰り返す、という訳だ。


 まぁ、地獄と言っても、大半の者は大したことをする訳じゃない。

 書類仕事だったり、肉体労働だったり。

 大体は生前得意としていたことをそのまま償いにしてもらえる。

 ちなみに普通に生きていた私はついさっきまで地獄で焼き鳥を焼いて売っていた。

 なお売上は天使様に献上である。


 地獄とは言っても、実質地上とあまり変わりはない。国はないが、街は普通に存在するし、人も動物も、そしてエルフだの獣人だの妖精だのもいる。


 最初は驚いたが、世界は地球だけではない。そう天使様に説明されて、何だか納得した自分がいた。


 地上と違うのは、いくら働いてもお金は天使様方に献上しなければいけないことと、必要なお金は自由にいただけることと、腹が減らないことくらいか。


 何で金献上しなきゃならねぇんだよ、て思うだろうけど、それは稼いだ分で自分の悪行を精算してるってことらしい。

 ちなみに、お金をいただくと少し労働期間が増えるらしい。


 え? なんで腹減らないのに焼き鳥売れたんだって?

 腹が減らなくても、欲はあるし、いつでも食べることが出来る。

 腹一杯なのに、美味しいもの見たら食べたくなるだろう?

 それと同じ。

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