其の4:茄子
今回は私の家庭菜園でも育てている食材がメインです。
今晩の食事(金曜日ヴァージョン)
・ご飯
・麻婆茄子
・中華スープ(ワカメ・卵)
・兄者にはビールと焼き豚(自家製)、本日は日本酒とタバコ解禁日
「時に兄者。」
「何だ唐突に?」
「茄子ってね、主菜になるのかな?」
「ん?麻婆茄子うまいぞ。」
「(テレテレ)」
「しかし、茄子かー。こういう風に調理すると主菜にはなるよな。」
「うん。でも煮びたしとか焼き茄子にすると副菜になっちゃうんだよね。」
「あー、そうだな。たまに会社の社食利用する時も小鉢だったりするからな。」
「お漬物にしたら完全に箸休めになっちゃうしね。」
「そういえばそうだな。考えたこともなかったが。」
「美味しいのにね。」
「でも、嫌いな人も結構いるしな。」
「私の友達でも嫌いな子いるよ?」
「調理方法一つでこれほど変わる野菜ってあんまりないんじゃないかな?」
「うーん、研究してるつもりなんだけどなぁ…。」
「あ、俺はあれが好きかな?」
「なに?」
「たまに作ってくれる焼き茄子の肉味噌掛け。あれは酒のあてにはやばい。滅茶苦茶酒が進む。」
「そう言ってくれると凄く嬉しい。また今度作るね。」
「うん。楽しみにしてるよ。」
「金曜か土曜だけどね。」
「そういう所はしっかりしてるな。」
「兄者の健康管理も私の仕事だもん。」
「ありがたやー。」
「で、茄子の話に戻るけど。兄者は茄子って好き?」
「俺は好きだぞ。浅漬けとか焼き茄子とか田楽とか。」
「…何かお酒のおかずばっかり。」
「まあ、茄子は何にでも合うからな。和洋中なんでもな。」
「だから結構献立考えるのが楽しいけれどね。ミートソースに入れてパスタとか、チーズ乗っけてグラタンとか。はさみ揚げも美味しいよね。」
「あれは本当に美味い。飯がガバガバ進む。うちは白身魚と海老だったよな?」
「うん。お母さん直伝のタネ。鶏ひき肉でもやってるよ?」
「鶏ひき肉も美味いな。そう考えると、茄子って万能だよな。」
「万能なだけに、使い道も困るんだよね。」
「そうだな。天ぷらにしてもわき役みたいな感じだし。」
「難しい食材だよね。」
「でも、何にでも合うってすごい事だと思うぞ。」
「だよねー。こんなに調理方法考える食材ってなかなか無いもん。」
「でも、蕎麦と一緒に食うと相乗効果で体が冷えるらしいな。」
「(ガーン)」
「何でそんなに驚いた顔しているんだよ!?」
「…この間の茄子天蕎麦が…。」
「い、いやいや。なんか浅漬けとざるが合わないって話だったから(アセアセ)」
「…ほっ。」
「うーん、うちの親父が夏になると大量に送って来るからなぁ。」
「そうだよね。結構考えるけどレパートリーが少ないからかな、私の。」
「いや、久美は結構多いと思うぞ。なんせ飽きないし。」
「(テレテレ)」
「しかし、茄子かあぁ。美味しいんだけどなぁ。」
「種類が多いから使いどころも難しいんだよね。」
「ほう。」
「例えば水ナス何かは漬物にしたり、丸ナス何かは田楽にしたり、那賀ナスなんかだと今日みたいに麻婆茄子にしてみたりとか。」
「結構調理法が多いんだな。」
「うん。なかなかね。」
「難しいな。あ、この焼き豚酒が進む。何か冷やにあう。」
「冷やって?」
「常温の酒。俺がよく飲んでるワンカップ。」
「…よくわかんない。」
「まあ、久美が呑める様になったらわかるよ。」
「多分一生ないと思う。」
「どうだかなぁ。」
「…成人したら連れて行ってくれる?」
「おう。とっときの場所に連れて行ってやる。」
「うん。楽しみにしてるね。」
~兄妹食事中~
カキン、フー
「あー、兄者タバコ吸ってるー。」
「金曜くらいはいいって言ってただろ?」
「まあ、そうだけど。」
「やっぱりラッキーストライクはソフトパックに限る!」
「変なこだわり…。」
「なんていうかな。ハードボイルドな感じかな。」
「?」
「…昔はとある探偵物に憧れてマルボロのソフトパックだったけどな。」
「何か覚えてるかも。お父さんが好きだったゲームの主役だよね。」
「そうそう。何か好きだったなぁ。」
「私もやったことあるけど、面白かったよね。」
「俺はPS版の2作目が好きだったなぁ。」
「私も!エンディングが最高だよね!」
「何か今日は気が合うなぁ。」
prrrrr…
「あ、もしもし。お母さん?うん。茄子美味しかったよ。…え、今親戚と鯉食べてる?いいなぁ、今度帰った時に、洗いと鯉こくお願いね。え、鯨もあるの?いいなぁ…。」
「…何でだ?こっちの鯉は泥臭いのは…。うーん。盆休みは帰省するかな…。」
今日も一日が終わります…。
棘がピンピンしてる方が新鮮ていうけど、朝一の収穫時はかなり痛いぐらいピンピンしています。
家は焼き茄子にして酒のあてにしていることが多いです。