06:名前がつきました。
(我輩はダンジョンマスターである名前は・・・)
「パンパカパーン。」
(ん、このファンファーレは古いのか?古すぎるか?)
「ハイ、マスター、どうなされましたか?ついに名前を確定されましたか?」
「はい、コア君、確定されました。”ダン”でいいです。ダンジョンの2文字をとってダン。わかりやすいっしょ。」
「ハイ、マスター、ダンジョンマスターとバレるのは得策ではありませんが、そのような名前で気がつく方はいらっしゃらないと思いますし、変な名前であれ、わたくしにはどうでもいいことなので、その名前で確定させて頂きます。」
(どうでもいいって酷い・・・。)
「マスター、12DPを消費して登録されました。GCNよりチュートリアル達成として12DPの回復を行います。」
「おおーこう言うことね、順にこなせば無駄な待機時間がなく、次のステップに行ける訳だ。」
「ハイ、マスター、次は、私の名前を確定してください。」
「じゃぁ、”う○こ”。」
「次は、私の名前を確定してください。
「だから、”う○こ”。」
「次は、私の名前を確定してください。」
「おっ、シラを切るつもりだな。」
「じゃぁ、お上品に”う○ち”。」
「次は、私の名前を確定してください。」
「ハイ、ハイ冗談です。そのまま”コア”でもいいんだけど、バレたらまずいんだよね、何かで誰かと会うかもしれないよね。エルフさんだから、君も二文字で”エル”、これでいいでしょ。」
「マスター、12DPを消費して登録されました。GCNよりチュートリアル達成として12DPの回復を行います。」
「おおぉ、何事もなかった様に進めるなぁ。」
「ハイ、マスター、次は、服装を整える事になっているのですが、既に達成しているので、モンスター2体の召喚を実行してください。召喚は[ダンジョン]メニューの[モンスター編集]で行っても全体の中から[DP消費]メニューからでもかまいません。」
「何か違うの?」
「ハイ、マスター、[ダンジョン]からですと、直接ダンジョンに配置できます。[DP消費]では、モンスターはストックされた状態の為、次に設置するダンンジョンを選んで頂く事になります。設置、ストックはDPを消費しない為、どちらで召喚されても問題ありません。」
「設置にDP消費しないなら、[ダンジョン]メニューでサクッと実行するか?」
「ハイ、マスター、一つ注意点としては、エリアブロック数的に応じて設置出来るモンスター数も制限されています。12ブロックでは、コアLV1のモンスターで2体が設置可能です。」
(どいつがいいかなぁ、事前にモンスターは確認していたし、必要あれば徐々に増やせばいいので、まずは蟻でいいかぁ。)
「よし、[ワーカーアント][ソルジャーアント]を召喚だ。」
「ハイ、マスター、召喚されます。召喚場所は森のダンジョン地上フロアです。閲覧下さい。」
エルに言われた通り、自分のダンジョンを意識すると、地上面に光の環が現れ2匹の蟻が現れた。
リストで確認した様に、1〜2mくらいの大きな蟻で片方の蟻は、顎が頭部と同じ位あったので、こちらがソルジャーアントだろう。
「マスター少し説明させて頂きます。」
「ああぁ」
「今回召喚したモンスターは、LV1ですが、DPをあらかじめコアLVに応じた召喚消費量でLVを上げて召喚する事が可能です。LV2であれば2倍、LV3であれば3倍となります。しかしながら制限は私のLVとなりますので、現在の私のLVは1の為、現在召喚可能なモンスターのLVは1迄となります。申し訳ございません。」
「召喚した後のモンスターはLV上がらないの?メニューで[強化]とかできた見たいだけど。」
「ハイ、マスター、メニューで後から上げる事も可能ですが、ダンジョン内で敵を倒すなどしてもモンスターに経験値(EXP)が入り、LVUPが可能となります。経験値は、魔素、魔力を有する生物が主な対象となります。」
「魔素、魔力を有する生物?」
「ハイ、マスター、この世界の生物には、魔素の影響で体内に魔石を有する魔獣、魔物と呼ばれる存在や魔石を有せず、生まれつき体内の血液などに魔力を有し魔術、魔法を操る者、悪魔、エルフ、人間などがいます。又、魔石を持たず、魔力を殆ど持たない昆虫、魚、獣もいます。魔獣、魔物になると寿命が伸び、力なども強くなる為、同じ様な姿でも生物としては、別のもの分類されるの一般的です。町の中いる鼠系の生き物も獣をラット、ダーティーラットなどと言った名称を持ちますが、魔石を持つ物は、タウンラット、ブラッドラットと名前と強さが変わります。」
「じゃぁ一見して魔物か獣か解らないって事?」
「イイエ、マスター、魔力をもつ我々ならば、「観る」事で感覚的に判断できますし、種類によっては目の色など魔力の影響により赤色化しているものもいます。」
(おっ、ハイ以外のパターンもあるんだ。)
「宜しいですか?モンスター召喚で消費されました12DPは、GCNよりチュートリアル達成として12DPの回復が行なわれました。次に彼らにドロップアイテムを所持させて下さい。」
「[道具/素材]からだよね。」
「ハイ、マスター、モンスターには、2種類の一般とレアの枠で所持させる事ができます。討伐されたモンスターは、低DPで復活させる事ができます。その際、一般に所持させたアイテムがドロップされた場合は追加コストなく復活と同時に所持されますが、レアは復活しません。ですが、レアがドロップされた場合は、消費DPに応じた経験値がコアに入ります。なお、モンスター召喚LV以上のアイテムは所持できませんので注意ください。現在のLVだとギルドプレート素材となる魔素板鉄、消費1、回復素材でアントは薬草に変化、消費3、分泌液でアントは蟻酸に変化、消費5、装備品でアントはなし、消費6となります。」
「じゃぁ、ワーカーには一般とレアに回復素材、ソルジャーには一般に魔素板鉄、レアに分泌液かな。」
「ハイ、マスター、無駄のない振り分けですね。消費されました12DPは、GCNよりチュートリアル達成として12DPの回復が行なわれました。次が、最後のチュートリアルとなます。[森のダンジョン]名称を変更してください。変更は一度きりとなります。」
「えっ、一回だけ〜。」
「ハイ、マスター、コアの高レベル化で可能になる可能性はありますが、一度変更したら変更できない可能性が高いです。」
「そもそも、ダンジョン名変えても他から解らないんでしょ?名前を変える意味あるの?」
「ハイ、マスター、実はお気づきかもしれませんが、GCNとGGNは機能が連動してい部分があり、名称を確定していないと、発見者と発見ギルド間で勝手に名前をつける事ができます。つまり・・・例えばベンジャミンと言う方が、ダンジョンの第一発見者で、ギルドに報告すると「ベンジャミンダンジョン」と命名される可能性があると言う事です。」
「げっ、それはやだなぁ」
(つーか、なんでベンジャミン、どこから出た名前だよ。)
「なので、事前に名称をつける事を推奨している訳です。」
「そのまま「森のダンジョン」で登録してもいいんだろ?」
「ハイ、マスター、ただ登録名の確定は、他のダンジョンで確定されていない名前でなければいけませんので、仮にどこかで登録されていると確定する事はできません。」
「ちなみに、名称にはダンジョンを入れた方がいいの?」
「ハイ、マスター、それはどちらでも良いかと、「森のダンジョン」ダンジョン、と言いかたはしませんし、「森の」であれば、「森のダンジョン」「森ののダンジョン」などと呼ばれたりします。」
「うわー超悩むじゃん。」
(まだ完全に地下にするとも決めてないからなんとか洞窟とかする訳にもいかないし、厨的な名前でもいいかぁ、とりあえず「ダンジョン」と言う言葉は抜きで考えるかぁ・・・)
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