04:眠れな~い。
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まだ時間的には昼間である。
眠ってDPが回復する朝を待とうにもすぐに眠れる様な感じではない。
時間を潰すにもけっこうな時間があり、金髪エルフへの質問を交えて色々システムを調べて見る。
自分のLVだが、自分が召喚したモンスターを倒しても上がらないらしく、ダンジョンのエリアの外にでなければだめっぽい。
ダンジョン生成には魔物やダンジョンモンスターと同じように、体内に魔石を有した生き物。魔石がなくとも人、魔法を使える一部の生物からEXPが得られる。
この魔石、魔法を有する物から得られたEXP一定値貯まる事でLVが上がり、ステータス値が向上する仕組みらしいのだが、これらの生物がいると
ダンジョンの指定エリアには出来ないらしく、周辺にそれらがいない場所、タイミングでないとダンジョン指定はできない。
つまり、ダンジョン指定が出来たということは、周辺からEXPを持つような存在がダンジョンに入り込んでくる可能性として、現時点では少ないと思う。
ダンジョンモンスターについては、数時間後、DPの回復と共にLV1の召喚可能な者が見る事が出来た。
使用DP6
・フォレストラットLV1
主に森林、平野に住むネズミ、雑食。
タウンラットよりも大きく、前歯が大きい。
討伐部位:尻尾
素材:前歯、尻尾、毛皮
・フォレストバットLV1
大きな葉にくるまって生息する小型の蝙蝠。肉食。
討伐部位:尻尾
素材:無し
・ワーカーアントLV1
巨大な蟻。雑食。甘い物や生き物の死骸を団子状にし掘った巣穴に蓄える。クイーンアント、ベビーアントの成長を促す。
討伐部位:牙
素材:牙、体の外皮
・ソルジャーアントLV1
巨大な蟻。雑食。ワーカーアントよりも大きな牙を持つが外皮は硬くない。好戦的。
討伐部位:牙
素材:牙、体の外皮
・レッサートレントLV1
トレントと名が付くが枝に擬態した大きな昆虫。雑食。生物の血液を好むが生物がいない場合は植物の樹液を摂取する。管の様な口が特長。
討伐部位:口
素材:口
最初の召喚モンスターということだが、選択モンスターはダンジョン毎の条件で変わるらしい。
召喚できるモンスターはダンジョンLVを上げるか、ダンジョンマスターが外でそのモンスターの存在を認識する事で増える。
周辺は森だが、少し離れた湿地帯に行くとアリゲーターやリザードマンなどがいるらしい。
認識された生き物はクローンとして召喚可能なモンスターとして登録される。
ダンジョンを増やす場合、デフォルト以外のDPで召喚可能な素材も同じ原理らしい。
登録したモンスターなどは、GCNより、既に登録された個体能力との平均値が召喚可能となり、初めて登録される物は発見者による名称登録が可能となる。
ダンジョン生成時は、既存地域を参考エリアとして選択できる様になるし、草花など、追加登録する事でダンジョン内に群生地などを作る事ができる。
食事が不要と言っても、これで野菜や果物など増やす事も出来そうだ。
GGN、これはやはりマスクがかかっており、どうしたら使えるのか?金髪エルフ曰く、街や村のギルドに登録すれば利用できるとの事。
ギルドでは、ギルドカードなるもので、ギルド登録者を管理しているらしい。
商業、生産、ダンジョンや魔物を退治する冒険者ギルドが存在しているのだが、ギルドカード素材は、ダンジョンから入手するものというのが一般的に認識されている。
これは、昔のダンジョンマスターが考案したもので、DPを使用しダンジョンモンスターに所持させ、倒されたモンスターから冒険者に入手させる事で、ギルドに利用してもらえる。
この素材は魔力から個人情報を記録することができるので、所有者情報をギルドが管理しやすくなるのだ。
実は、この素材はダンジョンで作られると言うのがポイント。
このカードを持つ者がダンジョンに入ると、位置や登録情報がダンジョンコア、マスターに筒抜けになる。
カードとダンジョントラップの転移装置を紐付けることでダンジョン攻略が簡単になるため、冒険者は確実にカードを所持する事になる。
なるほど、ダンジョンに入ってくる奴らは基本、(全部手の内にあるって事ね。でも、LV1の俺がどうやってLVを上げたりギルドの登録をしたりするんだ?そもそも、この暗い場所から、先程作ったダンジョンにはどうやって行くのだろう・・・。)
など考えてるうちにいつの間にか眠りに落ちていった・・・。