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ダンジョンマスターの憂鬱  作者: 青井すらいむ
3/13

03:あれれ!?

《3を選択しました。種族特性と自我を生成する為、変更はできません。》[Yes/キャンセル]

(よし、Yesだー、行けーい。)


(わくわく)

《自我生成■□□%》

《種族特性■□□%》

《インストール■□□%》

《準備ができました、再起動して下さい》[再起動/自分で再起動]

(よしよし、再起動)

(・・・。)

(・・・。)


突如、モニターは消え、仄かに光る玉も消えた。

(あれれ!?)

そして目の前にはすらりとした、痩せすぎではなく、しっかりと筋肉がついた180cm位の長髪の美人の女性?・・いや真っ裸で現れたので解る。

男性のエルフだ。

「マスター、宜しくお願いします。」

エルフは片膝をついて頭を下げた。

(・・・。)

(・・・。)

「男!?」

「ハイ、マスター、私は雄です。」

「マスター僭越ながら、まだアップデートが残っております。アップデートを実行して宜しいでしょうか?」

「あっはい。」

「それでは実行します。」

エルフの男は立ち上がり、左手、俺の右手側に手をかざすと先ほどより小さな縦型のモニターを表示させた。

《ver2.50コアAIデザインの追加、性別、自我タイプを選択可能に変更。ver2.53コアにチュートリアルモードを追加。ver2.60コアリンク機能追加。ver2.83マスターエリアリンク機能追加。Ver3.01オートアップデートシステム機能追加》

《新規のアップデートはありません。》

「えーと、今のアップデートしてれば、君のデザインの選択が増えてたの?」

エルフの男は首をかしげ

「ハイ、マスター」と答えた。

(えー、何か髪長いから女の子と思ったじゃん、しかもアップデートしたら、ちゃんと細かく決められたみたいだし。何でこの狭い所に真っ裸の男二人って、何これ、個室サウナ状態?つーかサウナとか長く入ってられないたちなんですけどー、ですけどですけど~!!)

「はぁ・・、他の機能は・・・。」

「ハイ、マスター、チュートリアル機能が搭載されていますので、順をおってマスターがダンジョンマスターであることを理解頂ける様、お手伝いをさせて頂きます。」

「おー、まさかと思ったけど、やっぱりその、そっち系なのね。」

「マスター、そっち系とは?」

「こういうもんは、悩んだら負けだな。まぁいいや、続けて。」

「ハイ、マスター、最初はダンジョン選択時に特長や難易度を説明させて頂き、後悔が余り無き様に決定のお手伝いをします。特にダンジョンが攻略、マスターはもとより、私も破壊されるとマスターも死亡しますので。」

「まぁよくある感じね。続けて。」

「ハイ、マスター、ちなみにすでに初回ダンジョンの設定がなされているので、ここは省略します。」

「あぁ、そうだね、ちなみに場所的には?」

「ハイ、マスター、場所的にこの地は二つある大陸から別れた島地となっており、人口、文明、危険度は低いエリアとなりますが、その為、他の大陸への攻略が難しくなります。近郊の街は東と南に、西に獣人タイプの村がありますが、いずれも離れておりますので、ダンジョンを発見難いかと思います。魔素環境も低い為、強い魔獣も少ないのですが、土地は石、岩が多く、森と平野の境は雨季の東西にある川の氾濫によって、湿地となっていることも開拓されていない要因と考えられます。ダンジョンの繁栄には、ダンジョンの拡張やダンジョン内に入ってくる生物から採取されるマナから」

(マナカナ)

「マナから経験値、DPに変換しますので、安全性が高い面、成長には適していないと考えられます。」

「成長が遅いとどーなんの?」

「ハイ、マスター、ダンジョンコアがあるダンジョンは、既にダンジョンマスターである者、後天的に素質がある者に攻略されると隷属又は能力が移転される為、攻略目的のモンスター、冒険者、有力者に狙われる可能性が在ります。ただし、一定水準を満たしたダンジョンは安定的な素材の搾取地として、領主や国地として保護対象となる場合もあります。」

「弱い内は気をつけろって事ね。」

「ハイ、マスター、それではチュートリアルを進めたいと思いますが、次にマスター、マスターネームの登録をして頂きたいのですが、登録にDPが12必要になります。現在、保有DPが0ですので、DPの回復に約1日を有します。」

「えっー、そこはさー初回サービスで回復とかしてくれないの~」

「ハイ、マスター、ダンジョン作成時に通常GCNからチュートリアル時のサービス提供が行われますが、すでにダンジョンが作成されておりますので、回復もスキップされてしまった様です。」

「つ、つかえねーなー・・・。」

「ハイ、マスター、申し訳ありません。弁解余地はありません。時間、DP値、ステータス値などについては、わたくしと、マスター間で既に繋がりを持っていますので、意識頂ければ、モニターの様な物が視界に現れるはずです。実際に存在するものではない為、選択なども触れるのではなく、意識で確認できます。」

(なるほど、今8:25か、はぁ、じゃぁどうすんべ)

「ところで、この世界の時間や曜日は?」

「ハイ、マスター、1年は360日、1~12の月がそれぞれの王国で名前が定められ、ひとつきは30日、神、火、水、木、土の週5日、1日24時間。それぞれの誕生日は1月1日に1歳年を取ります。」

「それなら余り気にしないでも大丈夫そうだな。そうそう、そう言えば、目が覚めてから結構な時間経ってるけど、お腹がすいた感じしないな。」

「ハイ、マスター、ダンジョン内は特に食事をとらなくとも餓死はしません。かと言って食事は出来ない訳ではないので、環境が整い次第、食事をされた方が良いと考えます。というのも、これからダンジョンを外出する事もあると思います。マスターのダンジョンの外では一般同様に食事が必要です。」

「ふーん、よし、解った休憩、休憩、取り敢えずゴロゴロしてDP回復待つか~。」


・・・



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