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魔神は平和を希う  作者: クソクラエス
序章 『魔神』
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 人形と宝石を貰ったからって現状に変わりはない。私は一人川のほとりに座って考え込んだ。

 川の流れを見ていると、心が自然と落ち着くので私はこの場所によく来る。

 この川は一体どこまで続き、どの海に繋がりその先にどんな世界があるんだろうか。

 そんな想像にふけっていると、手元の宝石が少し光っているのに気付いた。

 さっきまでそんなことなかったのに……。そんなことを思っていると、人形と宝石がひとりでに動き出して川に落ちてしまった。

 すぐに拾おうとするが、人形と宝石は既に川の下流のほうに流れてしまった。

 これ以上追うのは危険だと思い、諦めようとしていたその時、川が赤色に光ったかと思うと、その辺りの水が巻き上げられ大きな渦巻きとなった。

 天災とも思えるその光景にただ立ち尽くす。

 そしてその後、ふいに渦巻きが消え、その中心に人らしき影が見えた。

 その影は宙に浮いており、私がいるのを確認した後こちらにもの凄いスピードで向かってきた。

 よくよく見るとそれは少女だった。その顔は先ほどの人形の少女そっくりな顔だ。唯一違うのが、その顔が苦痛により歪んでいるということくらい。

 少女は陸に上がると、そのまま飛んで行きそうに見えたが、私の二十歩先あたりで力尽きて落ちてしまった。

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