手紙。
「『ルナ』、一つ頼む。」
「はい。」
「まずは街の薬屋に行き、このクッキーに入っている毒の特定を行い、できたらその入手方法を調べて欲しい。
そして、次はこの香水瓶。ちょっと待て。」
お湯を沸騰させた鍋を用意し、
指紋を採ったのとは別の瓶の蓋を開け、ハンカチとともに煮る。
「?」
「熱湯で煮沸することにより、菌(病魔)を殺す。」
「そんなことが出来るのですね。。。」
「ああ。流石に消毒をしていない物をお前に持たせる訳にいかないからな。。。」
「香水瓶、高いものなら購入者を特定出来るだろう。そう沢山一度に出回るものでもないだろうからね。」
「分かりました。絶対手がかりを得てきます。」
そう言って『ルナ』は街に出て行った。
※※※※※※
「私は何をすれば?」
とベルルが聞いてきた。
「『ベルル』には、街の郊外への使いを頼もうと思う。」
「はい。で、どこに?」
「『知の女神の神殿』は知っているか?
能力鑑定を行う神殿として有名な所だ。」
「確か不思議な名前の神殿だったかと。」
「『ココハアッテネイ神殿』だ。」
「そうそう、そんな名前の神殿でした。そこに行って何をすれば良いのですか?」
「そこの司祭宛に今から書く手紙を渡して欲しい。
必ず『ミバルト司祭』か『ザリガ司教』のどちらかに渡すように。」
「それだけでよろしいのですか?」
「うん。渡すだけで良い。そこを出たら次に白魔導師ギルドに行き『ザリツォーネさん』宛に同じように手紙を渡して来て欲しい。
こちらは返信もできたら貰ってきてな。」
「分かりました。」
話の後、二通の手紙を書き上げ封をし、渡した。
「くれぐれも気を付けて行ってこいよ。」
「はい。。。」
『ベルル』が急ぎ早にでて行った。