表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/79

片栗粉

(この世界ではアルミなんてなさそうだからな。代わりに。。。)


「『ルナ』、『片栗粉』を用意しておいてくれ。」


「はい、(あるじ)様。」


「その間に、もう一つの香水瓶を回収するぞ。『ベルル』振りかけられた場所に案内頼む。」


「でも、(あるじ)様、香水瓶は一つじゃないんですか?」


「多分、複数ある。犯人の性格として一度噴霧した瓶は安全の為、使用していない気がする。それに、明らかに『ルナ』がかけられた時間と『ベルル』がかけられた時間には間がある。」



「複数ですか?まだ瓶はあるんですか?

勿体ない。。。」



「勿体ない???」



「場違いな発言でしたね。すみません。」



「いや。。。待て、これって高いのか?」



「ガラス製ですよね?」



「ああ。。。そういう事か。」



『ベルル』に使われたと思われる瓶を回収し、ひとまず部屋に戻る。


(あるじ)様、そのような危険なものをどうされるのですか?」


「『ベルル』、実は俺や『ベルル』にとってこれはそれほど危険ではなくなっているんだよ。

一度感染したら身体の中に『抗体』ってものができて、同じ菌が身体に入ってきたら戦ってくれるんだ。」


「『(あるじ)様』って本当に物知りです。」

ベルルの称賛が気持ちE~ぜ。



暫くして、『ルナ』が『片栗粉』を持って戻ってきた。


「あと羽ペンを持ってきてくれ。」


羽ペンはすぐ用意される。


瓶をそっと置き、片栗粉をそっと振りかけ、羽ペンの羽でそっと拭う。


(成功だ。セロハンテープがないから、手で書き写すしかないよな~

まあ、指紋が入ったから良いか。)

指紋を書き写していると『ルナ』がおずおずと覗きこんできた。


「何をされているのですか?(あるじ)様」


「『指紋』ってやつを書き写している。人には必ず指紋ってやつがあり、それぞれ形が違うんだ。外見をいくら変装しようとこれは変えられないからな。」


「『それで個人を特定できる』と言う訳ですか。」


「犯人は多分自信家で、今回のことで自信を深めている。また来る可能性があるから念のため用意しておく。」


「絶対捕まえましょう。」


「ああ。絶対。」

(舐められたら、倍返しだ。)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ