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朝起きたら?

結局全ての治療が終わったのは明け方だった。



「『アルト様』やり遂げましたね。もう誰もいません。」



『メイ』のその声を聞くのと同時に俺はホールの地べたに座りこんだ。



(あとは野となれ山となれ。ここまでが俺の範疇だ。これからは義父(おやじ)がなんとかするだろう。


しっかしMPがいくらあっても、体力が無いんじゃあ駄目だな。。。

実際俺も死にかけたし。)


「こんな所に寝たら風邪ひいてしまいます。」

と『メイ』の声が聞こえる。


(かまうもんか。。。流石に限界だ。こりゃ。)


「構わん寝かせてやれ。誰か『アルト』を寝室まで連れていって。。。


いや。。。俺が運ぶ。」


そう言う声とともに

誰かの背中におぶさわれた気がした。。。


そこで俺の意識は途絶えた。



※※※※※※


次に目覚めたのは朝だった。

寝すぎたのか身体がこわばっている。


うーん。


伸びをしてふと横をみる。


(うぉっ。)


ベッド脇の椅子にもたれ『ベルル』が寝ていた。


(もしかして、見守ってくれていたとか。。

こんなんじゃ、風邪引くぞ。。。)


毛布をそっとかけ、起こさぬよう起き上がり、顔を洗いにいく。


まだ日の光は低い。寝てから間もないのか?


腹がかなり減っているから

下手したら一昼夜寝てしまったのかもしれないなあ?


食堂に行って飯を食べるとしよう。

そう思って服を羽織り部屋を出る。


あの後の話も聞きたい。。。


父上がいないかと半ば期待をして食堂に行ったが残念ながら食卓にはいなかった。


(早すぎたか。)


しかし、屋敷内に人の気配が少ない?


朝早いとは言え数人は起きていてもおかしくはない。


静かだ。。。

静か過ぎると言える。違和感すら感じられた。


もしかして、俺の力が及ばず、皆助け切れず亡くなってしまっていたとか。。。?

ふとそんな考えが頭を過るが、否定する。


「だれか??」


反応がない。。。


ベルルが起きるまで待って事情を聞こうか。。。













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