どんだけ~~
(『晩餐』まで部屋で待つとしようか。。。
確か昔『ディール伯』から聞いたところでは、叔父には正妻1人に妾が2人、子供が4人いると言っていたな。
正妻も妾もたしか有力貴族家の出と言っていたが、どうやって立ち回るか。。。一人になって少し考えたいな。)
躊躇わず『ニクス』に指示した。
「『ニクス』部屋に案内しろ。晩餐が始まるまで少し休む。」
「畏まりました。」
『ニクス』がベルを鳴らしメイドを呼び、部屋に案内するよう指示した。俺は後について部屋へと向かった。
なんと驚いたことに玄関から俺の部屋まで歩いて5分以上かかった。
そして、、、そして、部屋に入ってからさらに驚いた。
50畳ほどのスペースが俺の部屋としてあてがわれていたのだ。。。
巨大な天幕付きのベッドが置かれている寝室,マホガニー製と思われるデスク、ウォークインクローゼット等が誂えられているプライベートスペース,浴室兼トイレスペースの3つに分かれている。
「この扉は?」
「『アルト様』付きのメイド部屋です。」
案内をして来た女中が事も無げに言う。
「ご用の際は、このベルをお鳴らし下さいませ。」
そう言って青色のガラス製のベルを渡された。
(どんだけ~~。。。世界が違うな。)