表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/79

早まったこと

それから俺は宿に戻る事にした。

(明日からの事、お母様と話さなければ)



宿に着くとすぐに、昼に訪れた部屋に向かう。


トントン

ノッカーを叩く


トントン


トントン


部屋を間違えたか?


外出?まだ就寝には早いはず。



ドア前で思案していると、支配人が近づいて来た。

「『アルト様』ですね。」


頷く


「母上様より、こちらを預かっております。」

そう言って渡されたのは一通の手紙だった。



「母上は?」



「何でも急遽お国に戻るとおっしゃってましたが?お聞きではないので?」



「いつ頃馬車は出立した?」



「今より4時間ほど前です。」



(4時間、追うのは難しい。。。か。

でも、何故急に?


少なくとも、俺に会えた事は喜んでいた。


とすると俺が話した内容が原因か。。。


話したのは。。。『俺に精霊が顕現したこと』だけだな。


我が子に顕現したとなれば普通は喜ぶと思うのだが。。。


『炎の精霊』で無かった事に失望した?


失望したにせよ、授爵は出来るのは確実となったのだから俺を置いて消えるようなものではありまい。。。


一つ考えられるのは、精霊が顕現した事により、公爵に正式な養子として迎えられる事を予期していたとか。


その上で敢えて身を引かれた?


早まったことを。。。)














評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ