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ブルータス お前もか。。。

叔父との会見が終わり、部屋を出た。


少し帰りが遅くなってしまったな。。。

「『ムラーノ』帰ろう。」

今日は沢山の事が有りすぎた。。。


「今、馬車を用意させてます。もう少しお待ち下さい。それと明日の朝ですが

宿まで迎えを寄越しましょうか?」


「お気遣いありがとうございます。。

気持ちの整理もあるし、母上と話す事も多々あるので明日こちらに来るのもゆっくりになるかと思います。


宿の前で紋章付きの馬車を長時間待たせるのも迷惑かと思うので結構です。」


「『アルト様』、あなた様は私ども家臣にとり主筋に当たる方です。

したがい我らに対し、かような気遣いや言葉使いは一切不要です。


初めは慣れぬ事と思いますが他の者への

(しめ)し』もあるので、私に対しても、今後一切気遣いされぬよう願います。



『アルト様』がこの家で唯一お気遣いすべき方は、、、分かっておいでですよね。」



「ああ。叔父上だろ。早く馬車の用意を頼む」



「お言葉ですが『頼んでは』ダメです。それと、『叔父上』ではなく『お父上』です。それもお忘れ無きように。」



「。。。。早く馬車を用意しろ。」

(これっぽっちで心が削れるもんなんだな。)



「仰せのままに。」



タイミングを見計らったかのように

『馬車の用意が出来た』と声がかかった。



「『ムラーノ』帰ろう。」



「『アルト様』、本日正式に公爵の養子となられたと聞きます。


従い私ふぜいが同じ馬車に同乗する訳には参りません。

後ほど宿には伺いますので先にお戻り下さいませ。」


(『ムラーノ』よお前もか。。。)









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