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凄い。

叔父上宅はホテルより程遠くない場所にあった。

街中というのに、まるで森の様な敷地を抱えているようだ。


「アルト様も一時期住まわれていたことがあります。」

そう『ムラーノ』は言うが勿論覚えている訳もない。


門まで赴くと、『ニクス』と言う家令が出て来て


「お迎えにあがりました。」

と言った。


(お迎え?屋敷内にも拘わらずお迎えだって?)


そこには馬車が用意されていた。

『フェニックスと剣』の紋章が刻み込まれた白亜の馬車に乗り込む。


乗る事10分程で屋敷に着いた。


屋敷のドアが開くと、ズラッと召し使いが並び頭を下げる。


『いらっしゃいませ。アルト様』

口を合わせ唱和された。

(なんだこれは。。。)


「アルト様、こちらへ。『ムラーノ』お勤めご苦労。暫く下がっていろ。」

その一言で『ムラーノ』は退出していった。


2階の応接室に通される。

40代と見られる小太りの男がいた。


「公爵様です。ご挨拶を。」

耳元でニクスが囁く。


「初めまして叔父上様。『アルト』です。お呼びたて頂きましたので、参上致しました。」


「ほう、あの女の息子にしては礼を心得ている。余がお前の叔父だ。近くにより顔を見せてみろ。」


(意外と機嫌が良さそうだ。)


近くに行き、顔を見せる。


「なるほど、我が一族の血を引いている。目の光彩に赤が混じっているのがその証左。

顔つきも兄上にそっくりだ。

てっきりあの女がどこぞでくわえ込んだ馬の骨の種だと疑っていたが、、我が一族の者に間違いない。」


「しかし、そうするとどうしたものか。

我が一族の祖先は複数の精霊と(いにしえ)の盟約を結んでいたということになる。これは凄いことだぞ。」

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