表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/79

観光ガイド

峠を越え、暫く下ると、滔々と流れる大河のほとりに出た。


「間もなく、メタニ川の渡船場です。」

『ムラーノ』が教えてくれた。


「船で渡るのか。。。」


「はい、馬車ごと船にのり渡ります。10分くらいで対岸に着きますよ。」


緩やかな川の流れの中を水棲の魔物に引かれた船は進む。

(カバみたいな動物だがよく言う事をきくな。知能はあるのだろうか?)

時折、鼻とおぼしき穴より水飛沫が上がる。

水飛沫に濡れまいとあわてて布を被った。

馭者は手慣れたもので馬が暴れぬよう、手綱をしっかり押さえている。


『ムラーノ』が言っていた通り、10分程で対岸に着いた。



到着先の船着き場から、王都まで真っ直ぐの一本道だ。その威容が良く見える。


「この都は、古代まだ人と精霊が共に暮らしていたころ作られたと言われてます。

現在ではおそらく同じものは作れないでしょうね。」


「街の面積はどのくらいでしょうか?」


「さあ?」


「どんな風に街は展開しているんですか?」



「王宮を中心として、放射状に広がってます。王宮から、塀まで大体6kmと聞きます。」


(なら。。。面積は113平方キロ。

前世だとどの都市くらいだろうか。山手線の内側?)


『アカシック』が自動的に立ち上がり情報が流れこむ。

【山手線内で65平方キロか。パリ105.4平方キロ】


(パリぐらいってことなんだな。

って言ってもパリ行ったことないからよう分からんけど。)


塀の外周は38km強。。。普通に歩いて1周7時間。そう考えると実感が湧いてきた。


「街の周りを囲っているあの塀の高さは?」


「確か80mだったかと。」


(『ムラーノ』ガイド出来るやん)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ