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雨の小夜曲  作者: 網田鏡磨
雨の小夜曲-ある日常の物語―
3/9

お出かけ

 「明日、出掛けよっか?」

突然の彼の提案。一瞬意味がわからなかった。「明日は天気がいいらしいよ」という私が発信した言葉を脳内再生し、改めて「お外でデート」という答えに行き着いた。

「いいの?」

根っからのインドア派、おうちデートが基本の彼。私も基本はインドアでいいのだが、やはりたまにはお出掛けしたい。流行りのスイーツや話題のランチを食べに行ったり、お互いの服を選びあったりしたい。

「えー、いつもみたいにうちに来るならそれでいいけど」

「行きたい、行く!」

彼の気が変わらないうちに、行き先を決めないと。

「りょ。じゃ明日は歩きやすい靴とリュックで来てね」

…え。ちょ、待って。その台詞…明日の行き先が頭に浮かぶ。ヤバい、行きたいところをリクエストしなきゃ。しかし焦れば焦るほど、慣れないことに頭が働かない。

「じゃ明日8時に○○駅ね。おやすみー」

ログアウトする寸前の彼のご機嫌な笑顔に、不安は確信に変わった。間違いない、あのウキウキした様子…行き先はアキバだ。

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