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私は中間管理職!  作者: 苺パフェー
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ミスをしてしまいました。

今日は朝から体がだるい。

昨日は田植えのために午後から早退させてもらいました。

ウチの父は兼業農家。父が勤めている銀行では知らない人はいない。

だから、銀行の店長から「松田君。田植えの季節が来たね。忙しいだろ。」とか言われてチャッカリ代休をもらった。もらえる人は良いですよ。私なんか「熱が出たみたいなんです。」とまぁ、仮病を使わなければならない!父よ!分かっているのか私の苦労。本当に、何故?私だけが・・・・

父よ!母を使え。弟も使え!

そして、私は昼食もそこそこにして田植え機に乗って父と田植えに勤しむ。

父曰く「今日中に植えたいから皐月、頑張ろう!」

悲しいかな、私「分かった!だけど、お母さんは何してるの?」

「母さんは明日、町内の旅行のために美容院に行くと言っていた。」

ハァ~~~??美容院ですか!私も美容院に行きたい!もう、何ヶ月も行ってないのに!!

そして、私と父は回りが見えないくらい田んぼで仕事をしていた。

そして家に帰って母を見ると・・・・何?そのヘヤースタイルは!まるで若い子のようになってる!

その母を見た父は「オッ!なかなか似合ってるじゃないか!」と。この夫婦、馬鹿じゃなかろうか。

娘の私は農家のオバサンのような泥まみれ。おまけに手は荒れ放題、爪は・・・爪の間に土が入ってる~~~!!何?この違いは!信じられん。

私の大事な手が~~~~!麗子先輩のように綺麗な手と爪になりたいのに・・・・・


そして、今日の朝、隣に座ってる佐川先輩が私に「もう、大丈夫?」と聞いてくれる。

私は咄嗟に手を隠したわよ!多分、見てないとは思うけど。

今日は昨日の午後の休んだ仕事をしなければならない。

きっと、今日は帰れるのは・・・・・分からない。終電は何時だっけ?

そして、待ちに待ったお昼。私は昨日より大きめ(多分)のお弁当にこれでもか!というほどのおかずとご飯を詰めて食べていました。

すると何所から現れたか知らないけれど、あの柳先輩が私のデスクに来て「松田さん。これはどんな味なの?」私「これは、小松菜と揚げの煮物です。少し、食べてみますか?」

私も馬鹿だから、ついつい「食べてみますか?」などと言ってしまった。

「後悔、先に立たず」この言葉こそ、私のためにあるようなもの。


「・・・・・美味しい!松田さん、これは?少し食べさせてもらってもいいかな?」


「そうぞ。」


結局、私は少しのおかずでご飯を食べる羽目になり、柳先輩は「美味しかった!満足。満足」と言って

何処かに消えた。本当に私がお弁当を食べる時を狙って現れる、不思議な先輩です。そして不気味でもあります。

午後からの仕事で私は考えられない、大失敗をしてしまいました。

それは、お腹も一杯になり何所からかクラシック音楽が流れて来て、まるで「子守唄」のような気持ちでした。それに各先輩方のコツコツと歩かれる足音が輪をかけたのでしょう。

不覚にも私はコックリ、コックリと居眠ってしまったよなんです。

気が付いた時はすでに遅し。先輩方は私のデスクの周りに集まわれて私を観賞?されていた模様。


「ハハハハ・・・・松田!おまえ、度胸あるなあ~~!」(沖課長)


「凄いですね!松田さん。ボクなんて居眠ることなど怖くて出来ませんよ~~」(佐川先輩)


「・・・・松田さん。お疲れなんですね。でも、何に疲れているのですか?」(柳先輩)


私は「穴があったら入りたい」心境!多分、私の顔は赤面。間違いない!


私だって居眠るつもりなんかない!!

勝手に眼が閉じてしまったんだ!

それに、昨日は田んぼ仕事で体力も使っている。

そして、通勤時間が長いんじゃ~~~!


とはとても・・・口が裂けても言えません。

だって、私はこの会社では「素直な後輩」で通っています。

お父さん!!もっと私の会社でも立場を考えて頂戴よね。

私のこの居眠りは、きっと私の憧れの麗子先輩にも知る事となるのでしょうね。

怖い・・・・怖いです。麗子先輩の目が。

どう言う言い訳をするか考えなければいけない!


ハァ~~・・・・何故?先輩方は私のデスクの周りにおられたのでしょうか?

皆さんの仕事はどうなっているのでしょうか?

そんなに私は馬鹿な新人で面白いのでしょうか?


どうでも、良いのですが。皆さん、きちっと仕事をして下さいませ!お願いします。

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