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私は中間管理職!  作者: 苺パフェー
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麗子先輩と部署に先輩方の独り事。

私は荻田麗子。チーフ。


今年、私が以前に居た部署に新人が配属されたと沖君に聞いた。

沖君は「今年の新人は前の子と違うぞ~~!面白いヤツだ」と言っていた。

私は気になるじゃない。見たくってさ、その新人を。

だから、私もその新人と同じ配属にしてもらったわけなの。

出会った初日の感想は可愛い。でも、今までの子とは何か違うのよね。

どう言ったらいいのか分からないけれど。

これから私はその新人に仕事を教える事になるわけなんだけど付いて来れるかしら。と思ったのは初めだけ。何?この子。私に食いついてくるじゃないの~~!

見かけはお嬢様だけど、なかなかの根性の持ち主。それに頭も賢い。

やっと、待ったかいがあったというものだわ。

私の「しごき」にも耐えられそうだし。

これからが楽しみ。フフフ・・・・・

私の後釜を皐月ちゃんに任せるわ。そして私はめでたく寿退職がしたいのよ。

だから、これから彼氏を見つけて結婚。ああ~~ワクワクする。



俺は沖直哉。課長


今年から新人が1人配属された。

名は松田皐月。

入社初日は俺らが雑談をしていたのだが、彼女はボ~~と突っ立っていた。

だが、突っ立っていただけではなく、周りを見ていた。何だ、コイツは?と俺は思った。

今までの新人は・・・どいつもこいつも俺達が知らん顔しているだけで泣く。

松田は違った!ただただ、見ていただけだった。

そしてこの部署は変り者の集まりだと社内では有名。

それにも臆することなく普通に俺達と接している。

ここだけの話し。俺はせんべいに目がない。それなのに彼女はイヤがらず買いに行ってくれる。

それ自体が凄いぞ。皆、白い目で見られている俺なのに。

彼女は大物になる。



柳誠です。


私が見た新人。松田皐月は良い新人だ。

私は隠れレシピーオタクなのに、「良い趣味ですね」だと言われた!

今までの新人は「何か怖いですね。」「オタクですか。」いろいろと言われていた。

だが、この松田だけは「良い趣味ですね」君は私の趣味を理解している。

素晴らしい!松田くん。何か良いレシピーを教えてほしい。

君は毎日、弁当を持って来ているだろう。私は知っているのだ。

君の弁当のおかずを。栄養のバランス。配色。そして何といっても「季節の野菜」が入っている!

一度、君の弁当を食べてみたい!


佐川伸です。


ボクの席の隣に新人の松田皐月さんが座っている。

彼女は真面目だ。確かに、最初は分からない事だらけだ。それを恥ずかしがらずにボクに聞いてくる。

今までの新人さんは高学歴のために聞きにこない!だからミスをする。そのミスをボクがフォロー。

いい加減、イヤだったんだ!でも、松田さんは「私、覚えが悪いんです。」と素直に自分の欠点を言う。でも、彼女は頭が良いかも。よく言うでしょう。「能ある鷹は爪を隠す」って。

ボクもボヤボヤしてられない!あっと言う間に追い抜かされそうだ。

ボクも「初心に帰る」精神で頑張らないと!!

それに、荻田先輩のしごきも難なくこなしているし。

恐るべし、新人。




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