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ルミナリア魔導国

ルミナリア魔導国―――創世期(約800年前)


元々は「小王国ルーメル」の領土の一部。


山岳地帯にて、不思議な光を宿す鉱石「ルミナイト」が発見される。 この鉱石は魔力を安定させ、魔術を強化する性質を持っていた。発見者である賢者 エリオス・ルミナリア が魔術研究を始め、その学問を弟子たちに伝える。やがて周辺諸国から多くの魔術師が集まり、「光の都ルミナリア」と呼ばれる研究都市が形成される。


建国期(約600年前)


魔術師たちは都市を守るために結束し、独立を宣言。初代国王は賢者エリオスの弟子である セリアン=アルトリウス。建国理念は「知は光なり、光は人を導く」

この頃、王立ルミナリア魔導学園が創設され、国の礎となる。


発展期(約400〜200年前)


魔導学園の研究成果により、農業や医療、建築に魔術が応用され、人々の暮らしが飛躍的に向上。「光導機関」と呼ばれる魔力炉が都市を照らし、夜すらも昼のように明るく保たれる。周辺諸国との戦争において、魔術部隊が圧倒的な力を発揮し、国威を確立。この時代、七大魔導師と呼ばれる英雄たちが現れ、国土を守護した。


内乱と再統一(約150年前)


強大になりすぎた魔術師階級と、抑圧された一般市民の間で軋轢が生まれる。「黒煙の反乱」と呼ばれる内乱が勃発。反乱は三年続いたが、当時の女王 イリス・ルミナリア六世 が「魔術は民のために」という改革を断行。貴族と学術院の権力を制限し、民を守る魔導国家としての体制を築き上げた。


現代


ルミナリア魔導国は大陸随一の学術国家として繁栄。王立魔導学園は全ての魔術師が憧れる最高学府であり、入学は大陸各地からの志願者が絶えない。表向きは平和だが、地下では禁忌魔術の研究や、分派した「影の魔導師団」が暗躍しているとも噂される。国の象徴は「光の塔エリュシオン」。その最頂部には、創世期から輝き続けるルミナイトの大結晶が祀られている。


「ここまでが、俺が記憶したルミナリア魔導国の歴史だ」

「は、はぁ。よく記憶できるよね。頭どうなってんの...」


世界線の部屋から三日が経った。無事に俺と麗華は、ルミナリア魔導国の中に入った。


「麗華。早速、魔導学園に行くぞ。試験受けにな」

「学園って、寮制度なの?」

「成績が良ければの話だ。成績が悪いと、追い出されて、自腹で宿に泊まることになるらしい」

「きっびし!!」


少し笑う


「確かにな。ほら、さっさと行くぞ」


■【麗華視点】


最近、レイは優しくなった気がする。いや、昔の頃に戻ってきているのかもしれない。

昔のレイは、優しくて、強くて...そんな、レイに私は惚れた。幼馴染ということもあると思う。だけど、高校生になってから、すべてが普通になってしまった。なぜかは、わかんないけど、私はレイを昔の頃みたいにしたい。だから私はレイについてきた。レイの足手まといにならないよう、力になれるように頑張る。絶対に。完全に昔のレイに戻してみせる。レイはかなり、昔に近づいた。けれど、何かが欠けている。私にもそれはわからない。でも、何かが欠けているのは、長年一緒に過ごして来たからわかる。それを取り戻したい。それだけ。


■【レイ視点】


「麗華。ぼーっとすんな。迷うなよ」


麗華は急に呼ばれたためビクッとした。そしてすぐに返事をした。


「うん!」

「急に元気だな。ほら」


俺は微笑み、麗華の手首を掴んで、学園まで引っ引っ張っていった。


だがまだ知らない。学園の企みに。

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